10月30日は富山県・朝日町の小川でサケ有効利用調査に参加したのでレポートしたい。抽選に当たり遠征気分で臨んだが、当日は高水と濁りに苦戦。女性参加者がサケを釣り上げた後、自分もようやく68cmのフレッシュなメスをヒットした。調査の流れや当日の状況を詳しく紹介する。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・松森 渉)
小川でサケ有効利用調査
小川に限らずサケ有効利用調査に参加するには、事前に申し込みをして抽選に当たらないと参加できない。
小川を管理するのは朝日内水面漁協、小川のサケ有効利用の募集は7月中すぎからホームページからで開始され、申し込み用紙を印刷して郵送で申し込む。小川の場合、一日の参加人数13人と結構激戦だ。今年は運よく抽選に当たり、久しぶりの遠征にワクワクの遠足気分だった。
午前9時に小川の河口付近に到着した。川を見ると増水して濁りも入っている。ノベザオでエサ釣りの私はポイントがほとんどない感じだ。
受け付けは午前9時半からなので漁協へ向かう。すでに何人かの参加者が集まっていた。時間がきたので受け付けを済ませる。
参加金5000円と身分証明書を提示。調査報告書、アンケート用紙、腕章などを受け取り、注意事項などの説明を受ける。ライフジャケットは着用が義務付けられている。ない場合は漁協で貸し出してくれる。
調査時間は午前10時から。調査エリアは河口の少し上流から駐車場少し上流の小エン堤まで。区間は短い。高水なのでポイント選びに四苦八苦。取りあえず小エン堤から探っていくことにした。
サケ釣りのタックル
エサはサンマの切り身を塩ニンニクで漬けたもの。塩で締めているのでエサ持ちが良い上にニンニクの匂いでサケを寄せる作戦だ。
しかしアタリはなく時間だけが過ぎていく。下流の女性がヒットするも痛恨のバラシ。その後も誰も釣れない。
そしてまたまた女性がヒット。今度は見事取り込んだ。しかしメスは産卵のために必要なので漁協に明け渡す。持って帰っていいのはオス3匹まで。匹数は漁協によって違うが、メスは例外なく持って帰れない。
当日は高水で四苦八苦
午前中はボウズで折り返す。釣果は全体で1匹と厳しい感じだ。そして午後からはダム放水があったようで水位がさらに上昇。濁りも濃くなってきた。瀬は激流と化し、ポイントはさらになくなった。流れの緩い場所は手前の足元だけだ。
キラキラ輝くメス68cmキャッチ
増水するとサケも瀬の中にはいられないはず。もしかして足元に寄ってきているかもしれない。その思いで足元を丹念に探っていくと。コツンと小さなアタリ。ウグイかなと思ったが、もしかしてもあるので大アワセするとゴンゴンと首を振る確かな重量感。サケだ。やっとヒットした。
流れの中へ走られないように岸際へ寄せる。何度か息を吸わせたところで監視員が取り込んでくれた。キラキラ輝く魚体は海から上がりたてのフレッシュなサケ。68cmのメスだった。サケを持って写真を撮りたいが、メスはできるだけ水面に上げず水槽に入れられた。
この後は時間だけが過ぎていき午後3時に納竿した。報告書にサケの大きさ、性別、ヒット時間を記載。アンケート用紙も記入して提出。腕章なども全て返却した。機会があれば参加したい。
<週刊つりニュース中部版APC・松森 渉/TSURINEWS編>
小川