涼しい日が多くなり秋の深まりを感じる気候になってきた。落ちハゼの様子をうかがいに10月21日(月)、東京湾浦安の吉野屋のハゼ乗合を取材した。同宿では日付限定で出船している。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版APC・木津光永)
吉野屋でハゼ狙い
車で6時前に到着。スタッフに釣り物を伝え案内されたスペースに車を停める。最寄り駅の東京メトロ東西線・浦安駅から徒歩5分と、電車釣行派にも嬉しい立地。
受け付けの流れは、宿外にある各船の看板から座席札を取り、受付で乗船料ほかを支払う。乗船名簿用紙の記名したあと釣り物の札を受け取る。宿を出てすぐの堤防を階段で越えた先の船着場で各船がスタンバイ。時間に余裕を持って訪れれば、美味しいと評判の同宿特製のお弁当の注文も受け付けている。
7時の船が出払ったあと、ハゼ船が着岸して乗り込む。シロギスとハゼを担当している助川直弘船長が札を回収し、7時12分河岸払い。
「1時間ほど木更津方面へ走ります」とアナウンスがあり、諸注意などの説明ののち出航。北風を背に南下し、木更津方面の沖堤防の内側に入り帆を立てて富士見大橋前のポイントで潮回り。
本命続々登場
8時15分、「はい、どうぞ水深2.5m」のアナウンスでスタート。北の風に船首を向けてエンジン流し。
右舷大ドモの小日向照夫さん(市川市)は、友人の誘いでハゼ釣りを覚え、ここ数年ハゼの季節になると毎週のように同宿へ通っているハゼフリーク。タックルは手バネ中通しカーボン9尺の2本竿で、手元は淡竹の節が揃った対の竿とのことで粋だ。ハリは1本でていねいに拾っていくスタイル。
その隣は、田島松一さん(鎌ヶ谷市)。小日向さんと同様にハゼ釣りをする友人の誘いで始めた。最初は宿のレンタルから入り、のめり込んで釣具店で仕入れた一対の中通し竿を数組持ち込んでいた。
初めは片方を12尺中通し、片方をヘラ竿のノベ竿スタイルで釣り味を試した。だが、北風が強く取り回しづらいと中通しの対に変更。オモリ5号の2本バリで、数を伸ばしている。
左舷大ドモには、同宿のキス釣りの名人(小日向さん談)で、50年通っていると語る関川弘さん(足立区)。キスのリール竿2本を手に持ちながら誘って、こちらも好調だ。
船長に水温を聞くと21.5度。前日より1度下がったとのこと。風との兼ね合いで、できるポイントをこまめに攻め分けていく。3人ともすぐにツ抜け到達。