秋本番を迎えてアオリイカシーズン真っ盛りだ。今年も順調な釣れだしのようで、三重県・南伊勢町迫間浦も例年より早く開幕したとのこと。これを聞いて9月中旬に大阪府在住の若手アングラー、筆本翔太君と同地にある日乃出屋のイカダを訪れ、秋のイカダエギングを堪能した。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版編集部)
秋のイカダエギング開幕
日乃出屋は迫間浦にある老舗渡船店。クロダイのカカリ釣りのメッカだが、同時にアオリイカのフィールドとしても近年注目を集めている。今年は例年より早くに釣れだしたようで、まだまだ型は小さいものの1人で20匹という釣果も出ているらしい。
中秋の名月の後でまだまだ月が明るい日の翌日だったが、期待満々で午前5時に渡船場に到着した。早速タックルと荷物を積み込み出船。10分ほどでイカダに着いて、準備を始めた。
当日のタックル
翔太君のタックルは陸っぱりエギングのタックルをそのまま流用。エギは2.5~3号を中心に、ウエートアップ用のイトオモリも準備していた。
翔太君は19歳の大学生アングラー。釣り以外にもゴルフも楽しむアウトドア派の若者だ。
早々に本命300gアオリイカ
準備を終えるころには明るくなり、翔太君は岸に向かって第1投。風は全くなく絶好のエギング日和だ。渡ったのは、迫間浦でも比較的浅い場所に掛けてあるイカダ。潮も緩やかでエギのウエートアップは必要なさそうだ。
細かいシャクリを数回入れて、その後のフォールでじっくりエギを見せる。そんなイメージで探っていくと、2投目で翔太君のロッドがきれいに曲がった。
水面でスミを吐き散らかして上がったのは、この時期らしい300gほどのアオリイカ。
朝マヅメの1匹にほっとひと息の翔太君だったが、続けて3投目も違う方向に投げてヒット。イカダは周囲360度がポイントとなる。少しずつ探る方向を変えていくことが大事だ。
前日に7匹のアオリイカを釣った人の話では、沖向きでかなり反応が良かったらしい。これを聞いていた翔太君は、少し反応が落ち着いたタイミングで沖向きへキャスト。こちらはかなり深いので、エギの鼻先にイトオモリを巻いていた。