9月23日、泉南の深日港に釣りに出掛けた。目的は一つで、前回、3時間で1尾に終わったアジングの借りを返すのだ。この日のために一週間、10cm以下の極小アジを釣るためのプランを練ってきた。その計画がそこそこ報われた釣行をレポートしたい。豆々アジングに苦しんでいる方は参考にしてほしい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)
深日港デイ&ナイト釣行
大阪府岬町以南で唯一電車釣行が可能な深日港へ。今回も一週間前の釣りと同様に、北側で釣りをすることにした。消波ブロックが並ぶ一帯で、16時~21時までの釣りを展開していく。持ってきたのはアジングロッドの6.4ftだ。前回の釣行よりも、やや穂先の味付けがマイルドで、長めのレングスを選んだ。
デイゲームは主に消波ブロック帯の穴釣りをする。この日はカサゴがご機嫌で、ワームを落としていても簡単に返答をくれた。ハーフ生エサとしてよっちゃんイカを持ってきていたが、こいつを投入するとフグ・ベラの雑魚になってしまう。
前日の降雨でキワ釣り不可
夕マヅメが近づいてくると穴釣りが渋り始めたので、マイクロメタルジグに付け替えた。堤防側に移って足元をシャンシャンとやろうとしたのだが、前日の吹き降りで浮きごみや千切れた草が足元に寄ってしまっている。キワの釣りはできなくなって、この時間帯は釣果が出なかった。
どうも沖向きのエギングアングラーがアオリイカをちょこちょこ釣っているみたいだった。先日はまったく気配がなかったのだけれど。まして、昨日、まあまあの豪雨に晒された海である。一日できれいに潮が入れ替わったのだろうか?水潮の状態ではないようだ。
アジングで豆々アジが連発
アジが常夜灯の範囲内の浅瀬に差してくるまで、無為に時間を過ごした。深日港の北側には自動販売機がないので、喉が渇いていたのだが、持ってきた清涼飲料水にちょこちょこ口をつけるのに留めた。昔はこういうときに煙草の習慣が便利だったのだが、きれいな非喫煙者となると、暇をすることもある。
ピッタリ19時からアジングをスタート。3回ほどフグにかじられたが、1尾アジを釣り上げて、「計画通り」とほくそ笑む。私がこの日の豆々アジングのために考えてきたのは、次のようなプランだった。
・徹頭徹尾、極小リグ。ワームは5種用意。
・足場は少し高いところに取って、釣れた魚は確実に小さなタモですくう。
・ブロックの陰に隠れて、常夜灯の光に自分の影を落とさない。
・手前はフグになるので、なるべく沖に投げて、足元はパパッと切って回収。
先日の釣りからのフィードバックだ。本当ならばロッドは短いものを使いたかったのだが、消波ブロックの高いポジションから投げることを考えて、抜き上げを安全にするためにも、あえて長めにした。
どうもふわ釣りでは魚が付きにくい。巻きもちょこちょこと織り交ぜて、6尾まで釣果を伸ばした。
しかし、毎年思うのだが、ここまで小さなサイズは深追いするものではない。そして、もっとペナンペナンのトラウトロッドのほうが釣りやすいのではないかと思う。しかしトラウトロッドは1gアンダーのジグヘッドが投げにくいらしいので、やはり今の釣りでは高弾性ソリッドのアジングロッドから、なるべく軟らかいものを選ぶしかないのだろう。
少しずつ涼しい夜に
この日はカサゴと雑魚を合わせて、ジャスト10尾の釣果となった。足元についたカサゴのためにもいくつか策を練ってきていたので、キワの釣りができなかったことは悔しいが、こればかりは海の条件なので仕方がない。
それにしても前日の長い雨で、スッと一段階暑さが引いたようで、この日は涼しかった。朝マヅメや夜釣りを考えると、そろそろ薄い上っ張りが必要となる季節かもしれない。秋の気配。いろいろな釣り物が今後上向いてきそうだ。
<井上海生/TSURINEWSライター>
深日港
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