9月15日は昼から泉南・深日の釣り場に入った。夜のアジングが本命なのだが、それまでは穴釣りでカサゴと戯れていればいいやと思ったのだ。けれどこの日は思うようにカサゴが反応してくれなかった。穴釣りはちょろいものだと慢心していたのが悪かったのかもしれない。しかしその渋さを味わって苦しむのも自分だけなので、誰かに迷惑をかけるわけではない。そういう日もあると割り切るしかない。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)
日中の深日港で穴釣り
この夏は初心に戻って日中の穴釣りと、マイクロメタルジグを主に使用するライトロックフィッシュゲームに夢中になっている。日曜日に、本当に子どもみたいだが、私は周りの環境が許せばザリガニ釣りでもタナゴ釣りでもオヤニラミ・ゲームでもやってみたい永遠の童心の持ち主なので、そんな休日は本望である。
泉南の深日港では今年は結構いろんな魚を釣った。中でもカサゴの反応が良かった。潮が動いていればド日中でも魚が消波ブロックの暗い穴から出てきた。鮮烈な赤い魚体に悶絶して、可愛い、と内心叫んだものだ。この独特の小さな充実感はちょっと他にない。
ファーストヒットはカサゴ
この日は最終的にはカサゴ1尾という、まあまあたまらない仕打ちを受けたものだが、ファーストヒットそのものは早かった。釣り始めて10分足らず。しかしこのあと、まさか最後の最後まで雑魚ばかりとは思わない……。
15cm未満の当然リリースサイズ。観察したりする分にはちょうどいいかな。そういえば先日、「カサゴには毒があるらしいが本当だろうか?」というテーマの記事をTSURINEWSに書いたので、こんな小さいサイズだし丸掴みして検証してみればよかったのだが(あまり人にはおすすめしません)、忘れていた。
ちなみに使用しているのは、3gのジグヘッドと、セブンイレブンのシーフードミックス。このカサゴのヒットは、イカであったと記憶している。エビ、イカ、貝の身と3種の具の中で、何よりもイカがよく釣れる、気がする。
カサゴに嫌われ雑魚ばかり
ここから、まったく思い通りにいかない時間が続く。アジングを始める日没後まで続けたが、本当に雑魚ばかりで、その反応も微妙だ。
ササノハベラが釣れたくらいで「おお、まだマシ」と思ったくらいなので、相当なものである。クサフグも釣れたが、別に喜ぶべきことではない。これら雑魚のアタリそのものは、実は少なくなかった。私はこいつら雑魚の釣り方として、「ゲソング」という手を持っている。エステルラインを使って、ごく軽量かつ超小さいハリを装着し、そこに小さいイカゲソをちょろっとつけてやるのだ。そうするとこのような魚もヒットしやすくなり、引きを楽しませてくれる。
しかし、この日はあくまでカサゴが狙いだった。閑な私にだって魚を選びたい立場にはある。カサゴを狙ってノーマルサイズのヘッドをつけていると、こういうことになった。カサゴの活性が低かったというより、おそらく魚全体がなんとなく気分ではなかったのだろう。
貧果は高水温のせいか
めずらしくこの日の穴釣りはカサゴ1尾(ちなみに本命のアジングもアジ1尾)で終わってしまったので不足感は残る。普通にルアーフィッシングしていれば当たり前のように釣れる魚でそのつどありがたがっていないが、狙いで釣ろうとして殺気ぷんぷんでいくと、こんなこともあるか。仕方がない。あえて理由を挙げるなら、やはり27℃という高水温のせいだろう。これじゃ海中でもさぞ息苦しいはず。
周囲にはエギングアングラーが目立った。しかしこの日は釣っている人をまったく見なかった。深日港はもともと、この近隣といえる谷川港と比べると、もうひとつ伸びないポイントだ。わかる人はわかるかもしれないが、須磨と垂水くらいの違いがある(垂水が上)。私のように電車釣行限定という縛りがない人は、何を釣るにも、泉南でも今はまだ別のポイントを探ったほうがいいかもしれない。
<井上海生/TSURINEWSライター>
深日港
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