夏の楽しい遊びの一つとして、提案したいのが磯遊びです。特に、干潮時に出来るウォーターポケットを探索するのがポップなのですが、実は、干満の潮位変化が大きい大潮時は、色んな生物が、満ち潮のタイミングを待ち、身を潜めていたりします。今回は磯遊びをしながらできる、海洋生物の研究を紹介します。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター松永一幸)
磯遊びの手順
フィールドは海水浴場の脇にある地磯で、遠浅のポイントがお勧めです。
当日の潮汐の確認
磯遊びをするには、干潮時が一番です。その為、干潮になる時間を調べて、その前後1時間を調査の時間とします。潮が満ちて来ると、足元を洗われたりし、転倒のリスクが高まりますので、調査のタイミングは入念に調べておきましょう。
採取した生き物
多種多様の生物達を、全て捕獲するのは難しい為、写真に撮っておくのをお勧めします。特にスマホで撮影をすると、日付、時間、位置が明記される為、写真を確認する時に色んな情報が得られるので、大変便利です。
資料作成
磯遊びをした場所の航空写真を、インターネットのGoogleマップなどから入手し、採取した生き物の分布図を作成します。この時、前記したスマホの写真が重宝します。採取した時の細やかな情報は、コメントして表記しておくのも良いですね。
服装
ライフジャケット、軍手、魚を掴む道具(ガーグリップ)、フェルト底の履き物、長袖、長ズボン(転倒時の怪我予防)
有事の備え
虫刺され薬、絆創膏
逃げ遅れた生き物?
ウォーターポケット(磯場の水溜り)には、特に小魚やカニの子供が沢山いる為、見つけたら必ずチェックしましょう。
また、何気無い岩や小さな石も、下には何か隠れている場合があるので、注視して観察をしましょう。
よく見ると「タコ」?
岩の模様に模したタコが見つかることもあります。素手で握ると滑って逃げてしまう為、軍手を着用し、滑らない工夫が必要です。
タコの小型で綺麗な奴
物凄く小型で綺麗な紋様をしたタコがいたりします。コレは、ヒョウモンダコと言われる猛毒のタコの仲間です。触ると大変危険ですので、万が一目撃した場合は、触るのを辞めさせて下さい。
更に、クラゲやイモガイなど更に毒性の強い生き物も居たりするので、事前に写真で姿を確認し、更に目撃情報もチェックしておきましょう。同伴の方は、安全なガイドに徹する様にお願い致します。
まとめ
磯場には、沢山の生き物が生息し、豊かな自然の恵みに驚き、感動すると思います。更に、海水温の上昇から、今まで確認出来ていない生き物も発見出来たりする可能性もあります。
しかし、毒性の強い生き物の生息が、確認されている海域では、十分な注意が必要です。ハザードマップを準備して、より安全確保に努めた磯遊びをお願い致します。
<松永一幸/TSURINEWSライター>