堤防でのターゲットとして人気のある「クロダイ」。その食性はバラエティ豊富で、地域では「ポンカン釣り」など、「海にない食べ物」で仕留めた例もあります。そこで今回は、夏休みの自由研究のテーマとして、家庭の食卓によく上がる食材を「クロダイのエサ」として選び、反応があるものを調査し、新しい釣り方を探究するスタイルをご提案します。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・松永一幸)
目次
実績のある食材の確認
過去に釣果のあった食材を確認し、反応のある傾向を調査します。さらに、クロダイの食性にも注目し、よく捕食しているものとシルエットが似ているものなどを考慮します。
研究対象の食材選定
「麺類」、「果物」、「練り物」、「加工食品」のジャンルの中から、一品から二品を選出して用意します。
例)「うどん」の実績から「シラタキ」を選出。理由は、動きと束にした時の形状が「カニ」に似ているため、など。
実釣場所の選定
クロダイの釣果がある港や漁港、磯場など、釣果が期待できるフィールドを選びます。
食材ごとに反応も記録する
釣れなくても、魚からの反応があった場合は、その時間や水深(タナ)など、分かる範囲で情報を記録し、釣果は食材と共に写真に撮っておきます。
資料作成
得られた結果を分かりやすく表にまとめます。また、その時の「釣り方」や、アクションも添えて「新しい釣り方」を紹介します。さらに、反応がなかった食材も明記し、その時の状況も添えておくと、伝わりやすいと思います。
釣具(タックル)
・ロッド:チニングロッド(ルアーウェイト5g〜15g程度)
・リール:2500番〜3000番の浅溝タイプ
・ライン:PE0.8号
・リーダー:フロロカーボン2.5号
・ジグヘッド:5〜14g
使用する食材の例
うどん、シラタキ、みかんの果肉、バナナ、カニカマ、ウィンナー など
これらは各自で考察してみてください。
仕掛け&アクション
釣り方は「チニングスタイル」を推奨します。5〜14gのジグヘッドを使用して、ボトムをズル引きするようなアクションで誘ってみます。
釣り方に正解はないため、自身で考案した方法などを試してみて、釣果の有無に関係なく紹介すると、研究の内容が深まり良い資料ができると思います。
まとめ
夏は活発に捕食活動をするクロダイですが、その好奇心旺盛な性格から、シャロー帯でも一心不乱にルアーにアタックしてくる一面もあります。
そんな大胆な性格のクロダイだけに、「どんな食材に興味を示してくれるのか……」は未知数です。
そのため、この自由研究は結果が出にくいテーマかもしれませんが、ぜひとも釣りへの強い信念がある方にチャレンジしてほしいと思います。
<松永一幸/TSURINEWSライター>
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