人気上昇中のオフショアキャスティングゲーム。GTやマグロなどを狙う沖の大物釣りだ。入門ハードルが高いイメージがあるが、コスパ最強のタックルが大型魚キャッチの可能性を広げてくれるらしい。『なおちん』こと井上直美さんが1日でGTとマグロをキャッチした模様を交えて、大注目のリール『STEALZ(ステルス)』にフォーカスしてみよう。
(アイキャッチ画像提供:井上直美)
目次
井上直美がステルスでマグロ手中
『なおちん』の愛称で知られる、テイルウォークのフィールドスタッフの井上直美さん。今回、『STEALZ(ステルス)8000』を使って自己記録更新となるキハダマグロをキャッチしたとの知らせが入った。その模様を伺った。
沖縄でGTキャスティング釣行
井上さんは釣具のテストも兼ねたプライベート釣行で沖縄に1週間ほど滞在。そのうちの3日間、GTキャスティングの予定を入れたらしい。
経験者なら分かるかもしれないが、オフショアのキャスティングゲームは体力勝負。1日中ルアーを投げ続けてノーバイトなんてことはザラ。そんな釣りを連続で行うのは体力のある男性でも過酷なこと。
本当に釣りが好きなのはもちろん、GTキャッチへの覚悟が窺い知れる。
2日目に本命GTをキャッチ
3日間の釣行の2日目に、念願のGTをキャッチ!実はこのGT、井上さんにとっては日本国内での初GTとのこと。今まで、海外では複数尾のGTをキャッチしたことがあったが、国内では釣ったことがなかったらしい。
なんとか国内でもGTを釣りたいと、毎年2~3ツアーに参加すること足掛け5年間で念願が叶った瞬間で、喜びもひとしおだったようだ。
キハダのナブラを狙い撃ち
メモリアルな魚ゲットでめでたく釣行終了と思いきや、GTを釣りあげた直後にキハダマグロのナブラに遭遇。並々ならぬ覚悟がこの強運を引き寄せたのかもしれない。
ナブラに向けてキャストを行い、狙い通りキハダマグロがヒット。GT釣りあげた直後のファイトにもかかわらず、井上さんはなんと8分弱という短時間で見事にキハダマグロをキャッチした。
自己記録35kgキハダ
釣りあげたキハダマグロは自己記録更新となる35kg。今までライブベイトなどエサ釣りで釣ったキハダも含めての記録更新となった。そして、日本国内初ゲットとなるGTに続いて、まさかの2連発メモリアルフィッシュだ。
キャッチの決め手
キャッチ出来たのは「井上さんが強運の持ち主だから」だけではなさそうだ。
1. 投げ続けられたから
1つ目の要因は、なんと言ってもチャンスを逃さずルアーを投げ続けることが出来たことにある。「以前使っていたタックルではきっと無理だったと思う」という彼女。
大型リールでありながら番手不相応の軽さを実現した、『ステルス 8000』あっての釣果だったようだ。
2. 飛距離
ナブラ撃ちは魚がいる場所までルアーが届かなければ釣れない。ただ、周囲の男性アングラーと比較すると、どうしても女性は飛距離が落ちてしまう。
この状況を打開するために井上さんが船長らと共に考えたのが「PEラインをワンランク細くする」こと。これによって飛距離が格段に伸び、チャンスをモノにする確率が上がったようだ。
3. 無理ないやり取り
最後の要因は、ヒット後のやり取りを無理なくこなすことが出来たこと。これを実現したのも、やはり『ステルス 8000』のスムーズなドラグ性能にあった。
前述したようにワンランク細いラインを使用しているからこそ、無理な引っ張り合いは禁物。大型魚のふいな強引に対応出来るドラグのサポートがあったからこそ、落ち着いたやり取りが可能になったようだ。
女の子セッティング
井上さんが取材を通して何度も口にしていたのが「女の子セッティング」というキーワード。「魚に届く飛距離を出す」「体力の消耗を抑えて投げ続ける」ために、ラインを細くしてリールサイズも落とすという作戦だ。
5年間GTを追い求めてきた中で、船長たちにも相談を行い導き出した結論が、今回のメモリアル釣行に繋がったのだろう。
『ステルス 8000』があってこそ
実戦で戦える「女の子セッティング」を実現したのが、スピニングリールのテイルウォーク『ステルス 8000』だ。
軽いのに剛性に優れており、価格を抑えていながら上位機種顔負けのギア性能を持ち合わせている優れもの。井上さんは「2年間相応の頻度で使い続けているけど不具合や性能低下は一切ナシ!」と太鼓判。
高い耐久性に無類の汎用性と、コスパ最強の「使える」リールとなっている。大物釣りに憧れはあるけど一歩を踏み出せないアングラーにぜひ使ってもらいたい一台だ。
<小菊洋輔/TSURINEWS編集部>