群馬県高崎市にある榛名湖の大型狙いが、今まさに旬を迎えている。遠浅地形ゆえに沖まで出ないと釣りにならないため立ち込み台などの特殊なスタイル限定となってしまう。だが沖にポカリと浮かんで竿を振り周囲の新緑と榛名富士を目にすれば、アタリがない時でも相当な癒やし効果になること打ってつけだ。今期はすでに51cm&49cmを確認し、実釣取材では47cm台が2枚も出現している。同湖へさあ行こう!
(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース編集部)
榛名湖の概況
周囲約4.8km、最深部12~15mのカルデラ湖で、湖面標高は1100m。晴れていても朝夕は冷えるので、この時期はまだ防寒着が必須。5月中旬~6月初旬はヤマツツジの時期で、とくに伊香保温泉街から上がってくる道中のメロディーライン周辺は同花の群生が見事に咲き誇る。
例年、釣期は5月初旬~6月末で最盛期は5月中旬~6月上旬。数釣り場ではなく、どちらかと言うと大型狙いに特化しており、釣り人の大半も狙いは50cm。一日数回のアタリでも我慢できる忍耐と根性が必要だ。なお今年はすでに51cmが浮上とのうわさを耳にし、現認では49cmを確認。尺半上も多数出ているので、これからますます大型ファンの熱い視線を浴びることだろう。
立ち込み台必携
一部を除き榛名湖岸のほとんどが遠浅地形のため、通常の陸っぱりでは超長竿を出したとしても水深が足らず釣りにならない。釣りに適した水深(1本以上)を確保するには沖に出るしかなく、釣り台の脚もそれなりに長いものが必須だ。
ノーマル台の脚を限界まで伸ばす、または大小二段重ねをすれば沖に出ることは可能だが安定感がなく不安な釣りを強いられる。よってここでのベストは市販品または自作などの立ち込み台だ。
たとえばホームセンターなどで売られているアルミ製の洗車台にオプションの伸縮脚を取り付ければ水深1m(身長170cmの人でへそ付近)まで立ち込める。ただし万力を取り付ける受け木やタマ網の置き場などを自作する必要がある。
それが面倒なら多少費用はかさむが、王座やすいざ工房などで販売されている専用の立ち込み台を購入するほうが手っ取り早い。
ポイント
(1)5月中旬現在のベストポイントは同湖西岸のスロープ前~高崎市営無料駐車場入口前にある排水口前周辺。仮にへそ付近まで立ち込み竿21~24尺を振ると、およそ1本半前後あり理想的な水深を確保できる。またエサ打ち点周辺には藻があり魚が回収しやすいエリアとなっている。ただし数個のオレンジブイが浮かんだ入釣禁止エリア内での釣りは厳禁だ。
(2)このエリアが混雑などで入釣できない時は(1)から50mほど北側のダイドー自販機がある駐車場下までもよく釣り人が入っている。ただし自販機下よりもさらに北側は私有地となり、さらに北側も榛名高原学校のカッター船乗船場となるのでポイントではない。
(3)現状はポイント(1)(2)が有力だが、6月上旬ごろになると、藻が多くなり過ぎてしまい釣りにならない時期が来る。そうなると藻が少ないカッター船置き場の北側エリアがポイントとなる。目安はカッター船から50~100mほど北側。南から車で進んで来ると進行方向左側に見える一つ目の駐車スペース前付近。