船もイカダも堤防も、春の大型アオリイカが盛期を迎えている。特に三重県南部では秋イカの終わりがなく、だらだらと釣れ続けてそのまま春イカシーズンに入った感じだ。今やすっかりアオリイカのメッカとなった南伊勢町迫間浦。4月17日に2人の名手に同行し、イカダからの春の大型アオリイカ攻略を取材した。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 編集部)
アジにサプライズゲスト
そして終盤にさしかかったころ、再びリアドラグ式のスピニングリールからドラグ音が響いた。だが結果から言うと、アジを襲った犯人はなんとハモ。そう、生きアジを泳がせている以上、イカ以外のフィッシュイーターも多くアタックしてくるのだ。
だがこのハモ、イカダに上げてからがとにかく厄介だった。掛かったヤエンを外そうと、ローリングしまくってミチイトはグチャグチャ、ヤエンはひん曲がってしまい、おまけに外そうとした戸松さんの手はヌメリでヌルヌル。リリースは無理で、戸松家のおかずになるべく、血抜きの後にクーラーに収められることとなった。
そして午後5時半に迎えの船に乗り込み、この日の釣りは終了。この時期らしく数は出なかったが、2匹のキロクラスにまずは納得の釣果となった。
迫間浦のアオリイカは5~6月にかけて最盛期を迎える。時期が進むほどヤエンの方が有利とも言われるが、エギングでも大型の可能性は十分。二刀流で記録にも記憶にも残る1匹を狙ってみてはいかがだろう。
おすすめイカダ紹介
カカリ釣り、釣り堀で有名な迫間浦。今回は宝成渡船にお世話になったが、他にもおすすめのイカダ渡船店を紹介しよう。
日乃出屋は宝成渡船と同じく、迫間浦の老舗渡船店。やはりクロダイのカカリ釣りでは超のつく有名船宿だが、最近ではアオリイカでも名を馳せており、エギンガーも注目する渡船店になりつつある。
澤村渡船は養殖イケスに隣接したイカダで、青物やヒラメなどの大物釣りに挑戦できる。今シーズンはまだ目立った大物は上がっていないが、五目イカダではアジが上がっており、アオリイカを狙うならヤエンか泳がせ釣りが面白そうだ。
<週刊つりニュース中部版 編集部/TSURINEWS編>