メバルを釣るにはたくさんのシチュエーションがある。漁港や磯場、船からのエサ釣りなど多々あるので日本中で多くのメバルファンが各々冬場のターゲットとして楽しんでいる。今回はボートメバリングというカテゴリーに絞って解説を進めていくので、すでに経験済みのベテランの方も、これからチャレンジをもくろんでいる方にも目を通して頂ければ幸いだ。
狙って釣れるからこそ楽しい
ベストなセッティングのタックルをそろえると、あとは実釣のみとなる。
船長からのレクチャーには必ず耳を傾けてほしい。そして、疑問に思うことは遠慮なく聞いてもらえるとよい。技術的な面では、経験値などの個人差があるが、ある程度正確なキャストができればボート・メバルを楽しめるはずだ。
何を持って「楽しい」かは人それぞれだが、私の願いとして、狙って食わせることに尽きると思う。
「狙って釣る」という言葉は溢れているが、掘り下げてみると、潮や天候、シーズナルな魚のポジションを考慮して、適正なタックルとルアーをメバルに効率良くアプローチし、さらにはメバルがバイトしやすいように、釣り手側がキャスト角度や距離、フォールスピードやリーリングのラインテンションなどをメバルにとってベストであろう具合に合わせて釣りをすることだ。
言葉にすると非常に難易度は高く感じるが、シンプルに捉えれば実はそれほどでもない。
ただし、乗船料を支払うから必ず釣れるというほど甘いものでもないことは承知しておいてほしい。
まぐれで釣れた尺メバルより、狙って食わせた20cmにこそ価値と喜びを感じられる釣り人にボートメバリングはスキルアップのステージとなると確信している。
メバリングを楽しむために
メバル保護のためプラグ、ジグヘッドのフックはバーブレス仕様で、また、20cm以下や抱卵している個体はリリースを心がけて、これからも楽しめるようにしてほしい。
<週刊つりニュース西部版 加藤 誠/TSURINEWS編>