海水温の影響か、年末から今年の1月にかけてアオリイカが秋イカの狙いパターンで釣れ続けていました。1月に入ると例年通りヤリイカが姿を現し、それに伴いコウイカも例年通りに出現しているかどうかを調査するために釣行しました。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・田村昭人)
目次
コウイカ狙いのエギング釣行
夜明けとともに釣りを開始。現地に到着すると、風も弱く波もない、非常に良い天候でした。
天気予報では風が強まるとのことだったので、風が強くなる前が勝負。昨日の大雨による川からの濁りがまだ海に流れ込んでおらず、漁港でコウイカを狙うことにしました。
使用したタックル
エギングには、深場狙い用にヤマシタのエギ王Kにパタパタシンカーをセットし、底を素早く確実に狙えるようにしました。
シャローエリアではシンカー無しで、ベイトの入りを意識してベイトカラーのエギを選択。使用するサイズは、通常アオリイカを狙う際に用いる3.5号で十分でした。
小ぶりなコウイカがヒット
6時に漁港に到着し、まずは深場を狙って漁港の先端にエントリー。朝日が照らす中で、エギ王Kの赤テープ「夕闇散歩」を使用して開始しました。
まずは沖に投げて様子を見ました。そこでベイトの群れを確認。コウイカもベイトを意識しているはずです。
ベイトの群れの下を狙って3段シャクリからのフォールで、着底後に確実なアタリがありました。上がってきたのは少し小ぶりのコウイカ。やはり、コウイカのシーズンが始まっていました。
港内でサイズアップしたコウイカ手中
ベイトの群れが活発に移動し始めると、エギをキャストして続けてヒットしました。コウイカ祭りかと思われましたが、他の釣り人が現れ、私のキャスト方向へ投げ始めました。ラインが交差するのを避けるために方向を変えることに。
ベイトの群れが港内にも現れ始めたため、すかさず港内へキャストし、着底からを意識してシャクりながらアタリを待ちました。すると、サイズアップしたコウイカが釣れました。
シャローエリアで本命ヒット
ベイトの群れがいなくなり、シャローに鳥が集まってきたため、漁港からシャローエリアへ移動。手前の藻場やカケアガリを越えるようにフルキャストしました。
ここではパタパタシンカーを外し、ベイトカラーのエギに変更。今回のベイトはキビナゴ系の銀色で、太陽の日差しが良く入っていたので、銀テープのスクイッドマニアの茶豆アジメタホロ3.5号を選びました。
歩きながら入りそうなポイントを探りました。すると、沖から手前の藻場エリアまでを集中して狙っていると、シャクリからの着底で強いアタリがあり、良いサイズのコウイカを追加。
しかし、その後の反応は薄く、更にシャロー場に入ってきているか調査しましたが、まだここまで入ってきていないようで、遠投の深場を意識しないと反応がありませんでした。
漁港周辺からシャローエリア一帯での漁師さんのナマコ漁が始まり、底をかき回す船が何艘も行き来しました。エギの届く距離での漁なので、9時過ぎにここでの釣りを終了しました。
次のエリアでは不発
次に訪れたエリアは、湾奥にある藻場です。ここに来てみると、アマモが今年も健康的に成長していて、良い状態を保っています。しかし、ベイトの気配は全くありません。このエリアの水は透明度が非常に高いです。
テトラポッドの前の浅瀬では、トロロ藻が点在して成長していました。この種の藻が存在する場所は避けるべきですので、これからのコウイカ釣りでは、トロロ藻のない場所を狙うようにします。
このシャローエリアには、多くの釣りポイントがあります。歩きながらベイトと藻の成長状態を確認していきましたが、コウイカの反応は一切ありませんでした。どうやら、この場所にはまだ早かったようです。しかし、アマモ群を発見できたので、これからの時期が楽しみです。
風が強くなり納竿
風が強くなってきたため、少し休憩してから漁港へ戻ることにしました。この時間帯には漁師さんの漁も終了していますので、これから日中から夕方にかけてが釣りのチャンスです。
しかし、北風が直撃し、白波が立ち始めています。東側の海を見ると、北風と上げ潮の影響で川からの濁りとゴミがこちらに向かって流れてきており、あっという間に漁港まで到達。ここで釣りを終了しました。
釣り終了&振り返り
実釣は夜明けから9時までの3時間で、4ハイで終了しました。まだ釣り人の少ない開幕期に様々な場所を観察できたため、この地域での5月頃までの釣り計画が立てられて良かったです。
コウイカシーズンが始まったばかりで、深場狙いからスタートしたことが釣果に繋がりました。1週間ごとにシャローエリアに入ってくるため、これからが楽しみです。お気軽に日中エギングでコウイカ狙いに挑戦しましょう。
<田村昭人/TSURINEWSライター>