石川丸の「ぶっ飛びエピソード」
例年、冬になると肉厚で美味しい寒ビラメや、脂の乗った青物を狙うアングラーに人気の「活きイワシの泳がせ釣り」釣行時のできごと。その日は比較的穏やかな上、ヒラメの反応も良好。船上でもコンスタントに釣れ上がり、船長はいつでもランディングできるようみんなの様子を伺っていた。
すると、一人のお客さんが海底でヒットさせて巻き上げているのに気づき、隣にスタンバイ。浮き上がってきたヒラメはなかなかの良型だ。してやったり顔のお客さん。
フックオフしたヒラメに……?
さぁランディング。と船長はネットを差し込み船べりまで寄せてようとし始めた時、ネット目前でまさかのフックオフ……ヒラメも突然のできごとに状況を把握できないのか、茫然としばらく漂っている。慌てて腕を伸ばしてみたがあとちょっとが届かない。
そのうちフラフラと方向転換し船からゆっくり離れていくヒラメを諦めて見送ろうとしているお客さんに、船長が「外れちゃった仕掛けそのまま近くに落としてみたら?」と促し、既に息絶えたイワシと共に仕掛けを放り込んだ。
まさかの2連続バラシ
すると逃げようとしていたヒラメがくるりと、まさかのUターン。ひらひら~と戻ってきてパクッ!再びエサを咥えて引き込もうとした瞬間、条件反射的にアワセを入れてしまうお客さん。案の定スッポ抜け、またもや目前で、今度こそ本当にさようなら。
これには2人して「へたくそ……」お客さんともども大笑い。長年ヒラメを狙ってきた船長も、さすがにバラしたヒラメが戻ってきてエサを食い直した奇行に「うっそ!?」とぶっ飛んだ!そう。
しかも同じ魚を2度もバラしてしまうとは……と思い出し笑いを堪えながら話してくれた。
<週刊つりニュース中部版牧田/TSURINEWS編>
石川丸
大型船3隻体制で、四季折々の人気の釣り物が楽しめます。春はアジやメバル、マダイ、夏はイサキやキス、タコ、タチウオ、秋はマダイやカワハギ、冬はフグやヒラメ、青物など中小物から大物までお任せください。ビギナーからベテランまで幅広いお客様に愛される船宿です。