いよいよ平場の野釣りが厳しくなってきた。ウキが動けばまだマシでオデコもざら。だが千葉県柏市~我孫子市を流れる新木水路なら、もしかしたら型くらいは見られそうだ。細長い水路ゆえに長竿は不要で、穏やかな日並みであればバランスの底釣りも可能だ。釣り座の近くに駐車もできるので、ものぐさな釣り人にも打ってつけ。たまには、こんな小場所で日がな一日ウキを見つめてみてはいかがだろうか。
(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース編集部)
新木水路の概況
はっきり言って釣れていると声を大にしては言えない釣況だ。とくに年明け以降は厳しく、いい人で日に2~3枚。多くはオデコか1枚がザラで、なかには「これで3日連続オデコだよ」なんて声も聞こえてくる。
ところがいわゆるメージャーポイントには、穏やかな日並みだと釣り人がズラリ。皆さん、ここが好きで釣れても釣れなくとも竿を出さないといられない人たちばかりなのだろう。
小場所ゆえの魅力がここにはある。しかしそれも端から見ているだけではわからない。実際に竿を出しその目でしっかり確認してもらいたい。
ポイント
釣りとして成立する範囲はおもに手賀第2~第3排水機場の間で、それ以外は釣り人の姿をほとんど見かけない。
手賀第2排水機場
機場から続くタテ堀とそれが交差するTの字周辺が人気で、この川の一級ポイントと言っても差し支えないだろう。人が多いので人災覚悟だが、常にエサ打ちされているメリットは計り知れない。
稲取橋周辺
第2排水機場から土手道を西進していると流れを遮るように調整水門が現れる。同橋はその西側に架かっていて釣り人の姿が多い。釣れているのかは不明だが、常に竿が出ているのでやれば何かしらの型が見られるのだろう。
手賀第3排水機場
第2と同様の形状をしているが第2ほど川幅も規模も大きくないが釣り人は多い。とくに横堀のTの字からポンプ小屋が人気で、日並みがいいと等間隔で釣り人が並ぶほど。
川幅が狭いエリアなので短竿が主流。ウキも見やすいと言うのが人気の理由として挙げられるのかもしれない。
釣り方とエサ
水深が浅いため釣り方は底釣りが主流で、平常時ならバランスでOK。しかし流れが強くなることもあるので、ドボン釣りの用意はしておきたい。
竿は8~15尺もあれば十分で、川幅が狭い所ではあえて対岸狙いをする人も多い。また第2排水機場Tの字周辺のみ、川幅が広いので竿18尺前後を振る人もいる。魚が交差路の中央付近に溜まっているとの情報があるものの真偽のほどは定かでない。
アベレージサイズが尺前後なので通常ならハリス0.4~0.5号でも十分止められるが、ここは水深が浅く引きも強いのでまれに0.5号では切られることがある。コイも多いのであまり太いのは心配だが、細すぎて本命がゲットできないのでは本末転倒だ。
エサは両グルテンが一般的だが、なかには食わせにウドンを用いた段差の底釣りで狙う人も少なくない。さらに底を少し切った宙のセットで狙う人もまれに見かける。どの釣りも一長一短があると思われ、またこの釣りでないと釣れないなどのローカルな特色もないので、それぞれ好きなエサ使いで挑んでほしい。
<週刊へらニュース編集部/TSURINEWS編>
新木水路
入釣料:無料。釣り台必携。