2024年こそ、ルアーフィッシング・デビュー!これから釣りをしてみようと考えている方に、ごく基礎的な釣りの3つの要点と、プラスワン「ここを釣ろう!」とお伝えしたい。ルアーフィッシングはマニアックな世界に思われるかもしれないが、実は今回お伝えするところで、ことオカッパリの釣りに関しては、ほとんどすべてが完結すると言ってもいい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)
釣りデビュー……その前に
「なんでもいいから釣ってみよう」と、岸からエサを垂れるだけでも魚は簡単に釣れる。フグ、ベラ、カサゴなどなど。サビキでアジも釣れる。その延長がルアーフィッシングだ。生エサではない疑似餌を使い、「魚を騙そう」とするのだから、これなかなか知恵を要する。
「まあ、そんなのもどうでもいい。とりあえずルアーを投げれば釣れるだろう」というやり方で仮に魚が釣れたとして、マグレである。同じ魚も違う魚も二度とは釣れない。ルアーフィッシングの道に入っていく上で、まず大事なのは、「対象魚を確実に決めること」だ。
シーバスならシーバス、アジならアジ、と、それぞれの釣り物がある。自分が何を狙うかをイメージすることで、必然的に道具や狙い方が決まってくるのだ。
ここでは主に、海での軽いルアーフィッシング、「ライトゲーム」と呼ばれる釣りを入門のものとして紹介したい。実際、おそらくもっとも対象魚が釣りやすいのは、この釣りだ。ライトゲームではアジ・メバルを主なターゲットとする。仕掛けもシンプルでやりやすい。
「まずはここから」3つの条件をおさえて釣る
ルアーフィッシングの入門では、大前提として、次の3つを押さえなければならない。
タックル
釣り人が言う「タックル」とは、ロッドとリールの組み合わせのこと。それぞれの釣り物に適したロッド&リールがある。釣り物に対するタックル要件を大きく外れてしまうと、釣りにならない。釣れてもマグレで、再現性(*釣りのパターン化)が生まれない。
ラインシステム
「ラインシステム」とは、釣り物に対するイトの設定のことだ。これが本当に重要で、たとえばここで例に挙げるライトゲームという釣りは、非常に細いラインを使う。これは釣り物の大きさに、そのまんま比例すると言えるだろう。アジやメバルといった小さい魚に、果たしてロープのような太いラインが必要だろうか?まさか、必要はない。極端な例だが、そういうことだ。
レンジ
魚にはそれぞれ、「水中のどこにいるか」という着き場所がある。そのような魚が着く「水深」のことを、専門用語で「レンジ」という。たとえば、主に夜に狙うメバルは、海面直下にいる。「表層」といわれるレンジだ。レンジを外すと魚はほとんど食ってこないので、ルアーをどのレンジに通すかは、確実に意識しなければならない。
――以上、3点がルアーフィッシング入門で大事なことだ。聞く分には難しくないように思えるのではないだろうか。ただ実釣時にはこの他、風や潮の動きがあり、思考や操作がマルチタスクとなるので、容易にいかないこともある。