釣りをはじめ、アウトドア全般の記事を展開している『HEAT』のメインコンテンツ「釣りができる施設一覧」を開いてみたら、釣りができる居酒屋「ざうお」を発見。釣った魚はお得に食べられるとの気になる情報もあり、釣り上級者と共に潜入調査を敢行。調査結果を極秘に公開していく。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWS編集部・河野陸)
「釣りエリア」で実釣開始
2人はレンタルロッドの選定から、本気だった。特に針先の「かかり具合」は入念に調べ、爪に引っかかる状態の良いタックルを選択した。
2人が選択したエサ
入稲福さんは、「むきエビ」を選択。理由を聞いてみると、普段やっている「ひとつテンヤ」の釣り方に近く、アタリが取りやすそうとのことだった。また、他のエサより重く、マダイが泳ぐ底付近に付けやすいからだと話してくれた。
二上さんは「オキアミ」を選択。理由は、「オキアミが嫌いな魚はいない!」という男気ある回答だった。
魚は想定外の低活性
この日は平日にも関わらず、店内は満員。外国の方も多く見られた。人が多い影響もあって魚がスレており、エサを落とすだけではまさかの無反応。
数投し反応がないと見るや、入稲福さんはすかさずエサを変更。別場所に置いてあった「たくあん」を選択。ルアーのようにひらひらと上下に誘う動きを入れる作戦に出た。
二上さんも置くだけでは反応がないと感じ、オキアミをスローで上下させて誘う作戦に変更した。
ヒットするもバラシ
2人とも底付近からスローに誘いを入れ、立て続けにヒットを出す。しかし取り込みスペースが狭く、魚の動きに合わせ竿をいなしきれない為、フックアウトが続いた。
釣り上級者ならではの攻略法
その後1時間ほど粘るも反応がなく、ポイントを移動。店舗奥側の用水路のような場所を選択した。細いエリアに魚が溜まっており、活性の高そうなマダイも見られた。
エサを「細く、小さく」
入稲福さんは、たくあんを1/2サイズまで細く加工。これは食いが渋い為、エサを細くして確実にフックに掛けさせる作戦だ。エサの加工は初心者でも実践しやすい工夫であるため、他の釣り物でも試してみて欲しい。
二上さんもオキアミを小さく加工し、食い渋りに対応していた。
待望のマダイをキャッチ
釣り人ならではのメソッドが展開され、最初と比較し、マダイが口を使おうとする場面が増加。一同期待が高まる中、ついにマダイの口に入稲福さんのたくあんが吸い込まれた。
並みの釣り人なら即アワセしてしまいそうな場面だが、百戦錬磨の入稲福さんは冷静に5秒ほど待ち、確実にフッキングを決めた。狭いスペースで魚が暴れるのを華麗にいなしながら、見事にネットインさせ、40cm程度の食べごろサイズをゲットした。
釣った方がお得
釣りをせずに調理を依頼すると1匹4,180円(税込)かかるマダイだが、釣ったマダイは3,245円(税込)で食べられる。ホクホク顔の2人は「刺身」「から揚げ」で調理を依頼。結果として、935円得をした。
「ひっかけ釣りエリア」に挑戦
マダイを釣りあげた後、2人は「ひっかけ釣り」エリアに移動。「ひっかけ釣り」は初心者でも楽しむことができ、来店していた子供の笑顔が釣りあげた魚と共に光っていた。
「ヒラメ」のひっかけ釣り
2人はカットウ針がついたタックルを手に「ヒラメ」を狙いに移行。二上さんは巧みにカットウ針を操り、開始数秒でヒラメをキャッチ。「全く動かないから、初心者でも釣りやすいと思う!」と心強いコメントをいただいた。
調理方法は「刺身」「バター焼き」を選択。ヒラメも釣らないで注文する時と比べ、1045円お得だった。その後、クルマエビも子気味良く3尾釣り上げ、すべて塩焼きにて調理を依頼した。
最後の難関は「アワビ」
いよいよ、ひっかけ釣り最後の難関となる「アワビ」に挑戦。生け簀の中でのんびりと佇んでいるが、殻が大部分を占めているため、ひっかけるのが難しい。事前の会議では、「殻と身の隙間に針先を入れること」を戦略としていたが、上手く隙間に針先を入れても、吸着力が強く引きはがすことが難しい。
根掛かりしたようなアタリに負けそうになりながらも、竿を強引に引っ張り、見事ゲットした。店員さんおススメの「バター焼き」にて依頼し、2時間程度で納竿となった。
豪華な料理に舌鼓
釣りを終え席に戻ると、先ほど釣ったばかりの魚が料理となりテーブルに並んでいた。マダイやヒラメは目を引く船盛りでのお造りになっており、一同大喜び。他の品々も良い香りが立て込めていた。
2人は早速、お酒を片手に乾杯。宴の開始となった。今日の釣りの反省など、釣り人らしい話で盛り上がり、「釣りができる施設一覧」をきっかけに大満足の宴となった。