陸っぱりエギンガーが「イカダエギング」に初挑戦でアオリイカ8匹手中【三重】

陸っぱりエギンガーが「イカダエギング」に初挑戦でアオリイカ8匹手中【三重】

近年新たなエギングフィールドとして人気のイカダ。場所取りの必要もなく、1人でも仲間同士でものんびり楽しめるのが魅力だ。今回はそんなイカダエギングの魅力や攻略法を、週刊つりニュース中部版APC東川久美子さん親子に同行し、迫間浦釣行の様子を交えて紹介したい。

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イカダ&カセ 海釣り施設

エギのレンジキープに苦戦

今がチャンスとばかりに追加を狙って、2人ともマシンガンキャスト。だがどうにも後が続かない。見ていると、やはり陸っぱりエギングとの違いにかなり苦労しているようだ。

前述したが、陸に向かって投げるイカダではシャクって手前にエギが寄るほど水深は深くなる。着水点が水深3mだとすると、3段シャクリを入れてフォールさせると、そこは水深5mになっている。

シャクった後はラインを出さずに長めにカーブフォールさせるか、ある程度カーブフォールさせた後ラインを出して、再び底を取るのがセオリー。活性が高いときはイカも中層以浅まで浮いてエギを活発に追うが、基本的にヒットレンジは底から3m以内と考えていい。

この3m以内にエギをキープさせることが、釣果を上げるキモといえるだろう。風もなく潮も緩い状態であれば、ノーマルのエギでも十分だが、少しでも風があったりしてラインがフケるようであれば、イトオモリやマスクシンカーなどでしっかりウェイトアップさせて、確実に底を取れるようにしておきたい。

陸っぱりエギンガーが「イカダエギング」に初挑戦でアオリイカ8匹手中【三重】朝日をあびながらマシンガンキャスト(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)

コツをつかんで連発

このことを2人に伝えると、コツをつかんだ東川さんがしっかり応えてくれて300g級をキャッチ。ここからイカパンチのみやアワせ損ねもあったが、9時までに5匹のアオリイカがスカリに入った。

サイズは300~400gで、この時期のアベレージサイズといったところだろう。秋が深まればサイズアップし、昨年は11月にはキロアップの釣果もちらほら聞かれたので、これからが楽しみだ。

足元で久々のヒット

ここで羽根船長から電話があり、「イカダ変わってみるか」と提案があった。アタリが止まったこともあり、2つ返事でOKし荷物をまとめる。エギングは荷物がコンパクトなのがいい。

次に渡ったさらに湾奥のイカダでは、以外にも反応が薄い。開幕が遅れていただけに、まだ湾の奥までイカが入っていないかもしれない。

それでも1匹を追加した後は、再び移動。お次は隣に釣り堀があるイカダだ。近くの露岩近くのブレイクを丹念に攻めるが、全く反応ない。

そんなとき、手前まできたエギを底まで沈めて何気なくリフト&フォールで探っていた姫璃歌さんのロッドが曲がった。ここまで沈黙が続いていた姫璃歌さんだが、久しぶりのヒットに真剣な表情で抜き上げる。ややサイズダウンしたが、立派なアオリイカだ。

そう、イカダでは足元も見逃せない好ポイントとなる。ブレイクからエギを追ってきたヤツか、元々着いていたヤツかは不明だが、手前までエギが来てもすぐに回収せずに、いったん足元まで沈めて丹念に探ってみると思わぬヒットを得られることもあるのだ。

陸っぱりエギンガーが「イカダエギング」に初挑戦でアオリイカ8匹手中【三重】ボトムのリフト&フォールで貴重な1匹をキャッチ(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)

ササミ巻きは不発に

さてここで東川さんの秘密兵器のササミ巻きの効果について。結果から言えばこの日、ササミ巻きへのヒットはなかった。というのも、フグやカワハギなどの歯のある邪魔者がかなり多かったようで、ササミがすぐにボロボロにされてしまうのだ。中にはワイヤーを切っていくツワモノもいたほど。

実績は十分あるだけに今後水温が下がってきて邪魔者が少なくなってくれば、効果を発揮すると思われる。

感覚の違いに戸惑いも

そして午後1時にロッドオフ。釣果は2人でアオリイカ8匹と、まずまずだった。東川さんに感想を聞いてみると、「やはり陸っぱりとの感覚の違いが大きかったです。頭では分かっているけどいつの間にかエギが浮き上がっちゃって…」とのこと。とはいえイカダ初挑戦で、この釣果は十分すぎるといえるだろう。

日本海が閉幕する11月からは、五ケ所湾近辺のアオリイカは最盛期を迎える。数型ともに期待十分のイカダエギング、陸っぱりエギンガーの皆さんは、ぜひ一度挑戦してみてほしい。

陸っぱりエギンガーが「イカダエギング」に初挑戦でアオリイカ8匹手中【三重】釣果を前に親子で記念撮影(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)

<週刊つりニュース中部版 編集部/TSURINEWS編>

▼この渡船について
宝成渡船
この記事は『週刊つりニュース中部版』2023年10月27日号に掲載された記事を再編集したものになります。