最強イカ釣り漁師でもある平戸早福港発「幸漁丸」さんで、大型のケンサキイカをターゲットにした夜焚きイカメタルをレポートしたい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・堤洋一)
平戸沖で夜焚きイカ釣り
ケンサキイカ漁のメッカ長崎県平戸市早福町。ここの漁師さんのイカの水揚げ高は北部九州においてトップクラスであり一晩で120kg(約400匹)釣りあげる船も珍しくない。
今回、イカ釣り漁師でもあり遊漁もされている「幸漁丸」さんにお世話になった。オフショアジギングでは知らない人はいないであろう有名船である。最新の漁場を把握されており、操船技術もすばらしく最新鋭の設備で快適に釣りが楽しめる。
イカの活性はレンジで違う
漁師さんがイカ釣りで使う漁具はいろいろとあるが、主に使われるのは北部九州に伝わる伝統的なエサ巻きスッテであろう。今回はこのエサ巻きエギをメインにイカメタルゲームを展開していく。
漁師さんから聞いた話だと、上の方のタナで掛かったイカはスッテをガジガジにかじっているのが多いが、底で掛かったイカはあまり噛んでいないと言う。
つまり、浮いたイカはベイトを積極的に捕食しにきており活性が高く、一方ボトムのイカは目の前にきたエサはとりあえず捕食といった感じだろう。釣り開始してから序盤はまだ捕食タイムではないのか、ポツポツとスローペースで釣れていた。
意外と臆病なケンサキイカ
ケンサキイカは捕食するとき、最初はチョンチョンと触ってきていきなりガッツリ抱きにきたりしない。違和感を感じると 即、エギを離すことがある。大型の個体になれば尚更警戒心が強くなる。
イカの触腕には味覚を感じることができると言われている為、エサの効果により1秒でも長く抱かせることが出来れば 釣り上げるチャンスは増えるのではないか。
型の良いイカはエサ巻きにばかりに集中するので、周りで良型のイカが釣れだしたタイミングでエサ巻きを投入すると大剣ラッシュが始まった。
エサ巻きのデメリット&注意点
漁師さんお墨付きの漁具(スッテ)ではあるが、弱点もある。カナトフグなど魚がエサの効果により寄って来やすくなるのだ。この日も、ハガツオが丸飲みして仕掛けを切っていった。
その他にもエサを準備しないといけなかったり手間もかかる。遊漁船のなかにはエサ巻き禁止の船もあるので使う前に確認しなければならない。この日の釣果は型も揃いトロ箱三段満タンになり早上がりで満足な結果となった。