マダイを狙う釣法でコマセが〝静〟の釣りなら、アタリを積極的にアワせるひとつテンヤは〝動〟の釣り。極細ラインでスリリングな勝負ができるのも魅力のひとつだ。今回はこのテンヤマダイ釣りのキホンとなる釣り方を紹介する。
茨城エリア釣果情報
出船マップ
茨城では、会瀬港、日立港久慈漁港、那珂湊、大洗、鹿島から出船中。コマセが禁止されているエリアなので人気が高い。
会瀬の弁天丸では11月6日、1.2kgを含みトップ14尾。日立久慈の釣友丸では11月4日に3.7kg。そのほかの船宿でも、いい日とツ抜けで安定している。
千葉県・外房エリア釣果情報
外房では、飯岡と大原が有名。大原はひとつテンヤが定着する以前から、カブラを使った伝統釣法のビシマ釣りが根付くエリア。
マダイは同地を代表する魚で、イワシが大量に接岸し超浅場で爆釣するイワシパターンでもファンにはなじみ深い。飯岡の隆正丸では11月3日、竿頭11尾だった。
千葉県・内房エリア釣果情報
内房ではテンヤを使ったシャクリ釣りの伝統を守る上総湊で、手バネのシャクリ釣りと同船可という形で門戸を開き受け付けている(要事前確認)。湾内とはいえ、潮流の速いポイントを狙うので、水深だけでテンヤの号数を決めるとオマツリするので要注意。
また潮流の速いエリアの魚だけに食味や魚体の美しさを称える釣り人も多い。加平丸は11月2日に2.7kg、とう市丸では11月1日に3.5kgなど良型のマダイが登場。彦次郎丸でも受付中。
東京湾釣果情報
東京湾でも中オモリとテンヤを使ったシャクリの伝統を残す船宿は多く、その名残はシャコテンヤのスミイカ釣りなどに残っており、金沢八景ではひとつテンヤを受け付けている船宿もある。上総湊同様、鴨居沖などの潮流の速いエリアを狙う。
弁天屋は11月4日から開始。11月7日の時点で2.1kgや3.1kgなどが仕留められており、好スタートを切っている。7日は、初挑戦で5尾の人もいて、今後も期待は十分。