このところ夏の釣行は泉南のタチウオばかりやっていたので、この日は久々に湾奥のライトブリームゲームにした。大阪湾奥の夏のチヌはあまりアタリにムラがない。確率の高い釣り物といえる。また今回はチヌがご機嫌だったが、取り込めたのは1尾という結果だった。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)
当日の状況
9月18日の釣行。すでに夏が終わり秋の訪れを感じられるような気候でもいいが、この日はたいへんな暑さだった。南西の風でむっと蒸す。大潮周り、夕刻エントリー。
タックルはメバリングタックル。バスワームをメインの釣りとする。ジグヘッドは1.5g~3gで、キワを探る。湾奥のチヌの典型的な釣り方で、私はチニングよりもこの釣り方が強いと実感している。そもそも私は底をずる引きする釣りが根がかり多発で好きではなく、ライトゲームアングラーなので、ふわーっと漂わせて魚に見せたいのだ。
7g級のジグサビキには魚つかず
陽の残った時間はマイクロメタルでキワをさっとトレースする。色はゴールド系で、魚がいれば話が早そうだ。かつてはこんな時間にもたった1gのマイクロメタルで驚くような良型の本チヌがついたものだが、最近これに反応するのは小キビレだけとなった。
何も起きないのでジグサビキにチェンジする。5gをメインに、このロッドでは若干オーバーになる7gまで試す。まったく反応がない。ちょっと濁りがきつすぎただろうか?注意深く投げていて気が付いたのだが、どうも5gと7gのジグでは飛距離がかわらない。ロッドの反発力がうまく使えないからだろう。
キワのワーミングスタート
では本番スタート。キワのワーミング。私の鉄板ネタみたいなものだ。小さい頃に魚は必ずキワに着くと父に教えられてから、三つ子の魂百までというか、必ずキワでいく。メバリングもチニングもキワに終始する。
二投目からアタリがあった。レンジは表中層といえるような7カウントくらいのスローリトリーブだ。着底は15カウントなので、本当に表層と中層のあいだ。まだ日没後すぐの時間で魚がこれくらい上ずっていると、活性が高いのではないかと期待がかかる。
そこから何かと表層、中層でよくアタるがノセ切れない。今年の春にシーバスを狙っていたときに、小さなメバルがピピピと何度も突いてことがあって、それと似ている。まさか、そうなのか?泉南と垂水ではすでに夏のメバルを確認しているので、ないことではない。
こいつを深追いしてチヌをダメにするのはもったいないので、レンジとポイントをかえながらキープキャスティング。すると、ゴム板のぎりぎりに投げたヘッドを引っ張った瞬間にバイトがきた。うん、しっかりハリがかりしている。本チヌだ。余裕があったので、面白がってタモ入れ前の写真を撮っていたら、首を振られて外れてしまった。
同パターンでキャッチは1尾
夏のチヌは悟りきっている部分がある。何せ泉南や垂水と違ってマイポイントは比較的近めなので、ダメでもまたくればいいのだ。このすぐあとにナチュラル系のワームでふわ釣りしていると、きちっと本チヌがきた。42cm。わりと若々しい艶のあるやつだ。
チヌにはエラい年季の入った小汚いやつと、艶々した良型がいるが、こいつは後者だ。なんとなく、生まれたときからデカかったやつなのではないかと思う。チヌは成長スピードが遅いらしいが、元から大きい個体もいるだろう。そういうやつの40cm級かな?
しばらくはチヌとシーバスか
アタリは多かったが取り込みは1つ。釣り負けたかもしれない。しかしそんなに悪い気はしていない。泉南のタチウオなどはすごい期待をかけていくので、ダメだったときのダメージが大きい。チヌは気楽なものだ。
もう少し季節が進めば、秋のシーバスも始まるだろう。アジ・メバルがスタートするまではこのへんの魚に相手にしてもらえばいいか。大阪湾奥のアングラーも、安定のチヌで遊んでみてほしい。
<井上海生/TSURINEWSライター>
大阪湾