7月にスタートした北茨城沖のヒラメ釣りに出かけてきました。当日は船長曰く「潮があまり動かない日」であったにもかかわらず、船中のあちこちで大判が浮上!北茨城沖のポテンシャルを改めて実感した1日をレポートします。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)
北茨城沖のヒラメ釣り
冷凍イワシエサからスタートし、昨年より朝方サビキ釣りで生き餌を確保する方式に変更(確保できない場合は冷凍イワシ使用)。まだまだ開拓途中とのことですが、その分この海域に潜むヒラメの魚影は濃く、また大判も多いことから、休日には満席になる程人気の釣り物に成長したようです。
ポイントが近い
大判が釣れることもさることながら、港からポイントまでの近さもまた魅力の一つ。当日も小名浜沖から初めて、最後のポイントは港近く。帰りの工程は僅か15分でした。
強い仕掛けが必要
タックルについては、特別なものは必要ないものの、仕掛けについては、ハリス8号以上が必須。後ほど詳しく説明させていただきますが、この海域でのヒラメ釣りのキモは、針掛りさせるよりも、バラさないこと。実は筆者、今回の釣行を含めてモンスターと2戦し、いずれも敗れています。(涙)
サビキで活きエサを釣る
4時半に20名の釣り客を乗せ、まずはエサの確保に向かいます。タックルはヒラメ用のまま、上からサビキカゴ、サビキ(胴突き)、オモリ(40号)を装着。
15分程走って小名浜沖堤近くで船はスローダウン。船長の合図で仕掛けを落とす。すると、ズラスラと20cm前後のアジが釣れだす。
船長「最低20匹はとって」とアナウンスするも、2~3回やるとアジは釣れなくなり、かわって釣れる魚はカタクチイワシ。
因みに、カタクチイワシはすぐに死んでしまうので、生き餌には向かず。更に「桶にイワシをため込むとアジが弱ってしまうので捨てちゃって」とのこと。
釣りはじめて40分後、アジの気配が完全になくなってしまった所で、船長ヒラメのポイントに向かうことを決断。「生き餌が足りなければ船に積んである冷凍イワシを使うように」
ヒラメ釣り転戦で船中連発
船は15分程走って、いわきマリンタワーが南西に見える所でスローダウン。底には漁礁があるとのことで、船長より「根掛り注意」の指示。水深は35m。早速仕掛けを投入し、1m底を切ってアタリを待ちます。すると、1投目から次々と周りの竿が曲がりはじめました。
筆者は念のため更に1m巻き、置き竿にしてタモアシストを買って出ます。そして船中次々と本命が上がりはじめました。しかし船長「ちっちぇーな」とボソリ。どれも50cm前後はあるんだけど……ちっちゃいそうです。(笑)
筆者に大型クロソイヒット
そして気づけば、私の置き竿も弓なり!同行者のタモアシストにより上がった魚は、本命ではないものの、50cmを優に超えるクロソイでした。この魚もヒラメに負けず劣らずの嬉しいお土産です。
モンスターヒットもバラシ
船中のアタリが途絶えた所で、仕掛け回収指示のブザー。そして高速巻をやりかけた直後、筆者の竿先が海面に突き刺さる。ドラグをフルロックにしたにもかかわらず、糸がズルズルと出ていくので「根掛りかな」と思うも、竿先が根掛りにしては不自然なほどグングン動く。
「これは?」と思い、船長に魚が掛かっている旨伝え、ここから緊張のやり取りが始まりました。一進一退のやり取りの末、水中に大きな茶色い魚影を確認すると、いつの間にか船長がタモを持って横に。しかし、これで安心してしまったのか……少々強引に寄せようとして一暴れされてしまい、モンスターは海の底へ。仕掛けを確認すると、トリプルフックの2本が伸びていました。