ジメジメとした梅雨が明けていよいよ夏本番。各地でさまざまな釣りが本格的なシーズンを迎える。海や川、オフショアや陸っぱりと、思い思いのターゲットを狙っていろいろなフィールドへ活発に出かけるシーズンの到来だ。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版APC・横島敏弘)
鹿島沖のルアーマゴチ釣り
さまざまな釣りがあるなかで、私が得意としているのはオフショアでのルアーフィッシング。夏のオフショアルアーゲームと言うと、シイラやカツオ、マグロといったキャスティングゲームを思い浮かべるかもしれないが、私が好んで釣行するは夏の風物詩でもあるマゴチゲーム。
マゴチは「照りゴチ」と呼ばれ、夏の日差しに照らされると活性が上がり、シャローエリアで活発にエサを追う。それをジグヘッドとソフトルアーで狙うのがマゴチゲームだ。
東京近郊では、東京湾と茨城・鹿島が二大人気エリア。今回は鹿島沖のマゴチゲームを紹介したい。
ソフトルアーでボトムを攻める
時期は6月後半から始まり、8月いっぱいくらいまでがトップシーズン。利根川の河口域から大洗周辺までの広大に広がるシャローエリアがフィールドとなり、豊富なストック量を保っている。
水深10m以浅のシャローを30g前後のジグヘッドにワームをセット。船からキャストしてボトムをリトリーブやバンピングして狙う。
久保丸で釣行
今回釣行したのは鹿島新港の久保丸。釣行日は7月16日(日)で、関東地方に猛暑が襲いかかり、マゴチゲームに最適なタイミングとなった。
5時に鹿島新港を出港。船は北側のポイントを目指してスロットルを上げる。5分程度走った鹿島スタジアム沖からスタート。
スイミングテンヤ30gにエコギアパワーシャッド5inchをセット。船から岸方向(シャロー側)に向けてキャストし、ルアーをボトムへ送り込む。着底後はリトリーブのストップ&ゴーでマゴチにアピール。
この日は、朝イチは南西の風があり、潮と同調して船が速く流された。そのため、リトリーブの加減を調整してルアーがボトムから離れ過ぎないように注意した。
60cm級マゴチが登場
すると、数投目のリトリーブからのボトムタッチで、ゴンゴンというマゴチ特有のアタリが出たので、フッキングへと持ち込む。頭を振る独特のファイトを楽しみながらキャッチしたのは60cm級。ヒットカラーはオレンジ系だった。
その後もコンスタントにキャッチしていると、風が強まってきた。ルアーがボトムから浮いてしまうと判断し、タングステンの10号程度のテンヤに変更。ルアーもキジハタグラブにした。
小さめで比重の重いタングステンヘッドと、カーリーテイルのピラピラアクションでアピール。この組み合わせで、多少釣りにくい状況でもマゴチに口を使わせることに成功した。