盛夏の季節になり、天気予報は連日猛暑日。確かに真昼間は日差しがきつく、本当に危ないかもしれません。海水温は気温より低いので、海風は涼しさを感じさせますが、日差しを遮るものがありません。夏の海釣りは、真っ向勝負を避ける工夫がいりますね。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・丸山明)
夏は涼しい時間帯を釣る
夏の日の出は早く、朝早くに釣りができる時期です。朝マズメに集中して釣りをすると、釣れない時間帯に陽に照らされることもないので、朝に一気に釣る計画を立てます。朝マズメは、魚が釣れやすいとされる基本の時間帯です。朝の潮が絶好になることを期待して、早起きして釣り場に向かいます。
熱中症にならないために重要なことは、終了時刻をあらかじめ9時や10時に決め、釣れ続けても、釣れなくても残業なしで納竿すること。酷暑で後悔しないためにも夏の釣りは、引き上げ時が肝要です。
いつもより多めの氷に飲み物を入れて、夏対策をお忘れなく。
海の日に禁漁エリアが1日解除
明石沖のマダコ釣りは、禁漁の期間とエリアがあります。第1種共同漁業権に該当するマダコは、アワビや伊勢海老と同一対象です。
釣り船もボート釣りも禁漁期間やエリアを順守しますが、シーズンで唯一「海の日」は禁漁エリアが解除され、タコツボ漁のエリアなどでマダコ釣りができます。
網漁もしないタコつぼエリアで、規制解除の海の日はかなりの魅力です。マダコ不漁が続き、規制が厳しく来年からは海の日も禁漁になるので、ある意味ハイシーズンで釣りができる最後の日ともいえます。
網が入らないエリアなので、酷暑の日でも朝活で、型物を狙えそうです。数よりおいしいサイズの中型を釣り、質、量ともに狙う禁漁エリアの最終回です。
1日目:禁漁エリア解除のマダコ釣り
いつもは横目でにらんでいた禁漁エリアが解禁されたため、今日は合法的に釣りができます。ひとり気ままなボート釣り、6時に釣り場の明石二見沖に行くと、この日を待ちかねたボートがわんさかと、すでにマダコを狙っている状況。私も以前のマイポイントへ向かいます。潮が効くところで、マダコの寄り場になっているはずです。
水深8〜10mで起伏があり、潮の具合も良い場所なのでしょう。タコつぼも多く、そのロープに引っかからないようにタコエギを投入。上げ潮が、ボートを0.8ノットで流す絶好の具合です。
すると、ヌンと乗りがあり、送りながら訊くと重みが乗りました!間を取って力いっぱいアワセるとズンと重い手応えあり。1ハイ目は、美味しそうな500gの中型サイズをキャッチしました。
1kg級のマダコ顔出し
ここから400〜500gの中型が続き順調。さすがに網漁がないエリアは、型がそろっています。マダコは、タコつぼ漁で獲れる傷のない個体が一番高値で取引されるらしく、そのエリアは大事にされているようです。
プランクトンが多いのでイワシの群れがあり、その下を探っていきます。プランクトンが多ければ甲殻類も多く、それが好物のマダコのエサ場になっているでしょう。タコの足にはカニがついていて、釣り上げるとバラまかれるように散らばるので、間違いないです。
6ハイ釣って、7ハイ目。重みの違う乗りに思い切りアワセを入れると、どしんとした手応えが。この重さを味わうのがマダコ釣りの真骨頂。1kg級が姿を見せ、一気に抜き上げ、足を広げるとバケツより大きな良型でした。
予定の9時前、1kg級を含めて中型がそろい、7ハイの釣果で満足して沖上がり。酷暑になる前に帰港して、タコをさばきます。