カヤックライトゲーム徹底解説【時期・ポイント・道具・釣り方】初心者にも最適

カヤックライトゲーム徹底解説【時期・ポイント・道具・釣り方】初心者にも最適

カヤックフィッシングというと、「波を乗り越え、沖まで漕いで、大型青物と格闘!強烈な引き、血が沸き立つような興奮!」というイメージでしょうか?その通りかもしれません。しかし、いつもと少し趣向を変え、肩の力を抜いて海に浮かんでみると、これがまた楽しい!漕ぎ疲れないくらいの範囲で、簡単なタックルで楽しめて、それでいて子供のように熱中してしまう釣り。今回は、ホビーカヤック・パスポート10.5に乗る筆者が、ライトタックルでいろいろな魚と遊ぶカヤックフィッシング、「カヤックライトゲーム五目釣り」をご紹介します。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・福永正博)

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福永正博

横浜在住。東京湾でカヤックシーバスをメインに、季節や天候により色々な魚を狙っています。読んだ方がワクワクするような記事を目指します!

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船釣り シーカヤック

目次

おすすめのタックル

ライトゲームは「手軽さ」が売りの釣りです。タックルについては流用も含めて、そこまでこだわる必要はありません。最低限の条件を紹介します。

ロッド

自分が使用したい軽量ルアーをキャストできる、ULからML クラスのロッドであればOKです。バスロッドやメバルロッド、ボートシーバスロッド、トラウトロッドなどで、6〜7ft前後のモデルを選ぶと扱いやすいでしょう。

リール

スピニングであれば2000〜2500番。ベイトリールは使いたいラインを100m巻けるモデルであればOKです。ベイトフィネスリールは、キャストしやすい点は良いのですが、不意の大物に対する強度が不安(スプールが歪む可能性あり)ですので、あまりおすすめしません。

ライン

PEラインであれば、0.6〜1.0号+リーダー10lb以上。フロロカーボンラインであれば8lb〜16lb。ライトタックルとはいえ、良型のヒットや海藻を引っかけることを考慮して、極細のラインは避けた方が良いでしょう。

筆者の参考タックル

参考までに筆者がよく使う2パターンのタックルを紹介します。

1. メバルロッド 

ロッド:PinWheel76UL(適合ルアーウェイト0.5~7g)
リール:レブロス2000番/PE0.8号+リーダー12lb

極小・軽量ルアーや、ジグサビキのようなタラシを長くとるものには、キャストしやすいスピニングタックルを使用しています。

2. ライトクラスのベイトロッド

ロッド:ソルティスタイルカラーズ STCC704LT(適合ルアーウェイト2~18g)
リール:SLX MGL+フロロ12lb直結

10g以上のルアーを使用する時や、いろいろなリグ試したい時は、リーダーを組みなおす必要がないフロロ直結のベイトタックルを使用しています。

オススメのカヤック

筆者の愛艇パスポート10.5はホビーカヤックのラインナップ中ではエントリーモデルの位置付け。ここでは、ライトゲームに適した上位モデルも2艇ご紹介しておきます。

ホビー ミラージュ・アウトバック

カヤックライトゲーム徹底解説【時期・ポイント・道具・釣り方】初心者にも最適ホビー ミラージュ・アウトバック(提供:HOBIE JAPAN)

安定性と機動力を兼ね備えた船体と、充実した装備が魅力のミラージュ・アウトバック。安定感が抜群なので、おだやかな水面であればカヤック上で立ち上がることもでき、藻の切れ目や魚影を確認することが可能です。

カヤックに座った状態では、水面がギラついて意外と水中の様子がわからないので、これは大きなアドバンテージです。また、艤装(カスタマイズ)を追加しなくても、ロッドホルダーやタックルなどを機能的にレイアウトできるため快適性も最高クラス。高性能の最新魚探にも対応した設計で、ライトゲームに限らずどんな釣りもハイレベルでこなす、最高峰のフィッシングカヤックといえるモデルですね。

ホビー ミラージュ・リンクス

カヤックライトゲーム徹底解説【時期・ポイント・道具・釣り方】初心者にも最適ホビー ミラージュ・リンクス(提供:HOBIE JAPAN)

2021年に登場したミラージュ・リンクスは、SUPのような手軽さに、足漕ぎカヤックの機動力を組み合わせたニューモデル。幅91cmの船体は安定性にとても優れており、艤装のしやすさも考慮されたデザインとなっています。なによりも「軽さ」が特筆もの。船体重量が約20kgのため、カートップや準備・片付けがとにかくラクです。また、出艇場所までに段差や坂道があってもあまり苦になりません。 「ライト」で「気軽」がコンセプトのカヤックライトゲームに、これほどピッタリなカヤックはないでしょう。

ライトゲームには足漕ぎカヤックが最適

ホビーカヤックの最大の特徴「ミラージュドライブ」は、ペダルを踏みこんだままにすると、フィンが水平の状態をキープでき、水深30cmくらいの浅瀬も乗り越えていけます。 さらに、現行モデルのすべてのホビーカヤックには「キックアップフィン」が標準装備されています。「キックアップフィン」とは、障害物に接触したフィンが自動的にはね上がりスタックや破損を防ぐ機構。シャローエリアでの安心感が倍増しています。

プロペラ式と比べてミラージュドライブはアマモが絡みにくく、絡んでも外しやすい点も良いところですね。また、釣りをしている最中、ロッドを持ったまま、少し足に力を込めるだけでカヤックの方向を修正できる足漕ぎカヤックは、繊細なアタリを逃したくないライトゲームにおいて大きなメリットをもたらします。

カヤックライトゲーム徹底解説【時期・ポイント・道具・釣り方】初心者にも最適機動力の高さが魅力のホビーカヤック(提供:TSURINEWSライター・福永正博)

安全釣行を心がけよう

ご紹介してきたカヤックライトゲーム五目釣り。なにかしらの魚が釣れる可能性が高く、釣り初心者の方や、初心者に釣らせてあげたい先輩アングラーにおすすめです。

ただし、「ライト」で「気軽」とはいえ、安全面だけにはじゅうぶん注意して釣行を楽しんでくださいね。

<福永正博/TSURINEWSライター>