第40回のテーマは「流れ川でのとろ巻きセット」。晴天微風の蒸し暑い、まさにヒゲトロ日和の大堀川。竿15尺タナ1mで打ち始めると、開始からわずか数投で消し込みアタリが出始めた。
(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース編集部 関口)
いよいよトロ巻きセットへ
竿18尺グルテンセットの外通しで5枚を釣り上げた吉田。開始から3時間ほどが経過しアタリが少なくなったタイミングで、いよいよ本命のトロ巻きセットへ。ここまで長かった(笑)。
ところで宙でも18尺竿を使うの?
「いえ、それではちょっとかったるいので15尺竿を使います」
軽量の飛天弓・閃光LⅡを継いだってことは手返しも重視ってこと?
「そうなります。まあ流れのせいで強制的に打ち返すことになるんですけどね」
食わせはこの釣りの定番でもあるヒゲトロ。パッケージからひとつかみをちぎり、水に浸して余分な水分を切ったら日陰に置いて使う。そうでなくともこの日の千葉県柏市周辺は最高気温が30度超の予報で、すでにパラソルなしではいられないほどの暑さだ。
流れ川でカッツケ?
肝心のバラケだがカクシン+コウテン+バラケマッハは順当として、わずか25㏄だが粒戦細粒を混ぜ込んでいるのが何気に面白い。
管理とかだとあまり使わないよね?
「そうですね。でもここは流れがあるので、ある程度の重さがないとウキをナジませるのに苦労するので」
なるほど。つまりは重さってことね。まあでも25㏄程度では劇的に重いってほどでもないよね?
「はい。タナが浅いですし、場合によってはカッツケ近くになることもありますから」
流れ川でカッツケ?
「ええ。なので道糸も1号なんです。本来なら1.2号を使うと安心なのですが、それだと道糸を沈めるのに苦労してしまいます」
1.2号を使いたくなるくらいの魚なの?
「これからご覧に入れますけど、宙のほうがアベレージサイズが大きいんですよ。しかも流れ川なので引きも強い。バランスだけを考えるなら1.2号が適当なんですが、そういった理由で1号にしてます」
そう言えば食わせのハリスも太いわ(笑)。
「そうなんです。管理池で使うような0.5~0.6号ではブチブチ切られてしまうんです」
確かに道理だね。この川では真冬のドボン釣りしかやったことがないんだけど、同じドボンでもこの時期の魚は引きが格段に強いと感じたよ。それが浅いタナでは、なおさらだろうからね。
それとやはりハリが大きいね。
「流れがあって少なからずジャミもいるはずですから、ハリが小さいとバラケを持たせるのに苦労するだけなんです」
開始数投で早速ヒット!
前置きが長くなったけど、そろそろヒゲセットの実釣をはじめてもらおうか。おあつらえ向きに天候は快晴微風で、蒸し暑さも増してきたことだしね。時刻は10時43分。タックルとエサは図を参照。
タナは取りあえず1mで様子を見る。竿掛け正面から左(上流側)1mにエサ打ちして、右1mまで流したら打ち返す。この間のタイムは約35秒だった。
これってどう、流れ的には?
「ふつうじゃないですかね。とくに速いとは感じません」
もっと速い時もある?
「ありますね」
それでもアタるの?
「ふつうにアタってきますよ」
そんなことを話しながれ吉田のウキを眺めていると、竿掛け正面を過ぎた辺りでジワーッと戻してきたトップがスパッと勢いよく消し込んだ! 再開後わずか数投でこれほどいいアタリが出るなんて、記者も驚きを隠せなかった。
次回も「流れ川で宙のヒゲセット」です。
<週刊へらニュース編集部 関口/TSURINEWS編>
大堀川・柏ふるさと公園前
釣り台必携。