メバルは、体色やその他の細かな特徴に分れて3種類いる。主には磯に着きやすいアカメバル、回遊性の高いクロメバル、そしてストラクチャーや堤防際に着きやすいシロメバルである。アーバンメバリングを楽しむアングラーの釣っている多くは、おそらくシロメバルだろう。このシロメバルの特徴について、釣る上でも、また親しむ上でも知っておきたい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)
シロメバルの釣り方
アカメバルは磯や消波ブロック周りを打っているとシロ混じりにわりとポンポン出る。地域性にもよるが、筆者が釣りにくいと感じるのがクロメバルだ。潮に乗ってベイトを追いかけて入ってくるので、その一瞬を捉えるのは難しい。
一方で、シロメバルは警戒心が高いという特徴を持ちながら、もっとも釣れやすいメバルでもある。表層を軽量のジグ単、水温が高い時期はフローティングプラグを見せてやれば、数が止まらないほど食う。やはり着き場所のコースとレンジをタイトに打つことがコツだ。
簡単なターゲットではあるが、月周りと潮との相関もあるので、新月周りの上げ潮で釣るのが、外さない手だ。適水温は、他のメバルとかわらず14℃くらいだが、アジやシーバスがうようよと動いていない状況であれば、20℃くらいまでの梅雨時期までバイトしてくる。
シロメバルは美味しい
アカメバル、クロメバルと比べてイージーに釣れるシロメバル。アカメバルが磯臭く、クロメバルは筋肉質だが脂のりがよくないと言われるのに比して、シロメバルは実はもっとも手軽に釣れてしまうにもかかわらず、3種の中で食味も抜群である。
アカとクロとの習性の違い、また出る場所の違いを知れば、シロメバルはもっとも数が伸びやすく、おいしくいただける至福の魚だ。この春時期、沿岸のアングラーでシロメバルを釣らない手はない。目指すは数釣り、そしてサイズアップ。まずは10尾、そして25cmだ。
<井上海生/TSURINEWSライター>