夏を思わせる暑さとなった5月4日、涼を求めて三重県四日市を流れる三滝川に出かけた。ターゲットはシラハエ(オイカワ)に代表される小魚類、いわゆる雑魚だ。とはいえこれからの時期、オスの成魚は鮮やかな婚姻色を帯びた美しい姿を楽しませてくれる。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 APC・浅井達志)
美しいオスのシラハエを手中
心地のいい風に吹かれながら順調に数を伸ばしていくが、なかなかサイズが出ない。バケツの中には20匹ほどの釣果。いったんリリースして場所を変えることにした。
次は水深が浅く、流れのやや速いポイント。1投目で婚姻色を帯びた美しいオスが姿を見せた。移動した甲斐があったと続投するが、その後は小型のオンパレード。先ほどまでの場所はシラハエばかりだったが、ここでは何割かアブラハヤが交じる。
シラハエが連続ヒット
相変わらずアタリは途絶えることなく、とにかく退屈しない。ハリに掛からないことも多いが、エサを詰めて再投入すればまたアタリが出る。周囲には誰もおらず釣り場は貸し切り。大混雑の海とは違い、自分のペースで楽しめるのが何よりもうれしい。
しばし童心に帰って小魚と戯れ、気が付けばエサも残りわずか。1時間半の釣りで1袋のエサを使い切り、午後3時に終了。バケツの魚をそっとリリースし、すがすがしい気分で釣り場を後にした。
シラハエはほとんどの川や水路に生息し、漁協のない川なら入漁券も不要で楽しめる。これからの季節なら、毛バリで狙えばエサすら必要ない。この夏、一度挑戦してみてはいかがだろうか。
<週刊つりニュース中部版 APC・浅井達志/TSURINEWS編>
三滝川