ワカサギは冬を代表するターゲット。初心者でも手軽に楽しめるのが魅力だ。近年はその人気に伴いテクニック、タックルも進化してきている。しかし、最新テクニックを知るにはまず基本が大事。今回はワカサギの定番、ボート釣りの基本をおさらいしつつ、最新テクニックまで紹介したい。
上方段差誘い
水面から目の高さまで、上方に徐々に誘いを入れる。ただ上方に誘い上げるのではなく、小刻みに動きを止めながら誘い上げる。アタリは止めたときに出るので、食わせの間を作ること。アタリが出たらしっかりアワセを入れて巻き上げる。
焦らせ誘い
ワカサギにエサを見せておき、反射的に食わせる誘い。仕掛けを底まで落としたら、すぐに2mほど巻き上げる。2~3秒したら再び底に落とす。「待ってました」とばかりにエサに飛びついてくる。
たるませ誘い
かなりの食い渋りでもワカサギが反応する誘いだ。
①まず仕掛けを底まで落とす。
②普通は仕掛けを落としたら一度仕掛けを張るが、この釣り方は仕掛けを張らずそのままたるませる。
③たるませた状態で3~7秒水中をフワフワ漂わせる。
④3~7秒で食いつく。食いつかないときは仕掛けを少し巻き上げて、再び落とし同じことをする。
スライド誘い
食い渋って様子を見にくるワカサギを反射的に食わせる誘い。
①仕掛けを底まで落とす。
②仕掛けを上方へ少し上げてスライドさせる。いきなり目の前にエサが現れ、反射的に食う。
③これで食わなければさらにスライドさせていく。
最後に
ワカサギ釣りは誰にでもできる気軽な釣りだが、意外に奥が深い。電動リールの普及でさらに奥が深くなったと思う。
また釣れたワカサギはバケツやフラシに入れて泥などの内容物を吐き出させること。あとはこまめにクーラーボックスに入れること。
ワカサギはスーパーや魚屋では滅多に買えない小さな高級魚。釣りたてのワカサギを食べられるのは釣り人の特権だ。釣ったワカサギをおいしく食べるのもこの釣りのだいご味だ。
さあ釣ってよし、食べてよしのワカサギ釣りが始まるぞ。
<週刊つりニュース中部版 編集部/TSURINEWS編>