第35回のテーマは「野でダンゴの底釣り芯華単品」。静岡県富士宮市にある田貫湖を舞台に、単品両ダンゴでどこまでやれるのか挑戦してもらおう。取材日は4月19日(水)。
(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース編集部 関口)
今回の「縛り」は?
「実はへらニュースさんの取材前日にマルキユーの仕事(動画撮り)で田貫湖に行くんです。申し訳ないですが取材場所は田貫湖でも構いませんでしょうか?」
OK。ただし普通に釣らせてもらおうなどとは思わないでね。
「また何かネタを仕込むのでしょうか」
もちろんだよ。吉田レベルの釣り人が釣れる釣り場で普通に釣ったところで読者に何か伝わるかい?
「たとえば束釣りに挑戦なんてどうですか」
田貫湖をナメたらいかんよ。新ベラ放流直後とかならともかく、現況ではどんな手だれでも100枚釣るのは厳しいと思うよ。
「たまにはラクな取材をさせてくださいよー」
早くも泣きが入ったかな(笑)。だったらこういうのはどう?
釣り方を問わずエサはダンゴの底釣り芯華(以下・芯華)オンリー。
よし決まり! これでいこ!!
「釣り方を問わずってダンゴの底釣り芯華は底釣りのエサですよ。底縛りだって言っているのと同じじゃないですか」
誰がそんなこと言ったかな? それこそダンゴの底釣り夏だって宙で使うことがあるじゃない。
「分かりました! とにかくダンゴの底釣り芯華単品で釣れって指令ですね」
そういうこと。ついでにエサの手直しとかの解説も交えて、たまにはインストラクターっぽいところを読者に見ていただこうよ。そうでないとインストラクターだったことを忘れ去られてしまいそうだから。スタートからこれまでの経緯を推察するとね(笑)。
「頑張ります!」
北側のエン堤でスタート
5時、への字前の駐車スペースに合流。前日のマルキユー取材では一本松桟橋で撮影が行われたらしいので、当日の取材ではどうせなら1級ポイントのへの字でやってもらおうと集合を早めた。
ところが……。5時の時点ですでにへの字周辺には場所取りの釣り台が置かれているではないか。
ちなみに吉田にとって田貫湖は前日が初対面の釣り場。よってポイントは記者のほうが熟知しているので、吉田からはポイント選定に関して一任されていた。
だったら神社前桟橋でやるか。
そう思って車を管理事務所前の駐車場に移動させたところ、駐車スペースがまったく空いていない。さらに周辺の道路脇まで縦列駐車。いったい何事かと思ったら、これらはすべて富士山目的のカメラマンだった。
ということは、日の出を過ぎれば駐車スペースは空くはず。しかしそこまで待ってはいられないので、への字まで戻り北側のエン堤で竿を出すことにした。まあ底釣りメインであれば、それもありだろうし。
調水塔とエン堤出っ張りのちょうど中間付近に釣り台を置き、適正な竿の長さを告げる。あとはすべて吉田任せ。ただし繰り返すが使えるエサはダンゴの底釣り芯華のみ。
「朝のうちは長めの竿がいいのですね?」
そのほうがアタリ出しは早いと思うよ。でも日中になって水温が上がりだしたら、もっと短い竿でもいいと思う。まあ、だからと言って18尺なんて必要ないけどさ。
「でしたら15尺でやらせていただきます」
OK。十分な長さだと思うよ。釣り方は底釣りかな?(笑)
「はい。って言うか、いきなり芯華単品を宙で打ったら、それこそいい笑い者ですよ」