厳冬のオホーツク海に面した世界遺産知床は今年も長い眠りから目覚めた。今回、新製品ティエラLJ IC200のインプレと共にお伝えしたい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター前島宣秀)
第八平成丸でホッケ釣行
今回もウトロ漁港の第八平成丸の瀬川船長にお世話になった。当日は4時半集合でルシャ超え、ここの所実績があるカシュニの滝付近まで1時間半、右手側には知床連山、カムイワッカ、カシュニの両滝は雪解けからか水量が多く迫力のある光景であった。
水深50m、底から2~3m上げ、底行った等といつも瀬川船長からの的確なタイムリーな指示が出る。連日速潮とのことだが当日は150gでも可能なコンディション。
小型スケソウから登場
シャクリあげていると、今シーズン初のヒット、上がってきたのは金助と呼ばれるスケソウの小型であった。
ポイント移動でホッケと対面
どうもレーダー反応はあるのだが、全くといっていいほどアタリが無い。ポイントをいくつか廻りながら知床岬の突端が肉眼でもはっきりと見える場所まで来た所で、やっとホッケが目覚めたようだ。
パケ仕掛けには針数だけ、ジグにはダブル、トリプルなどもありプチラッシュが到来。まだムラがあるようで、仕掛けには針数のガヤやヤナギノマイ等もあった。終わってみれば、朝の不調も嘘のよう、50本を超える大量でウトロ漁港へ戻った。
ホタテのお土産も
帰り際、大型の職漁船が横付けされ、瀬川船長の計らいで当日は取り立ての天然ホタテをカゴいっぱいに同船者8人で分けても余るほど頂いた。
ホッケ料理に舌鼓
今回、定番の干物の他にウトロ港近くの酋長の家で教わったアイヌ料理の一つである、煮付けを再現してみた。昆布水に醤油、酒、多めの砂糖のみ、これがとても美味い。
そしてこれも釣り人から教わった料理、ホッケのムニエル、軽く塩胡椒して粉を付け、バターでじっくりとカリカリに表面を焼く、身側を7割程度、皮3割、仕上げに醤油をひと回し。
頂いたホタテはもちろん刺身、養殖とは全然違う歯応えと甘みは至福の時を刻み、酒が進んだことはいうまでも無い。早春の知床の恵みを堪能できた釣りとなった。
<前島宣秀/TSURINEWSライター>