里(鹿児島県薩摩川内市)のクロは産卵のためか、食い渋る日が多くなってきた。ただ、場所によっては梅雨グロ期を思わせる大型も出ている。4月18日に釣行した際は納得いく釣果に恵まれた。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター松田正記)
寒グレ1人リレー釣行
里のクロは冬から春が釣期と言われる。夏から秋も釣れるものの、痩せていて食味がいまひとつ。やはり寒い時季がおすすめだ。
この日は南風がやや強く、実績のあるポイントに乗れない状況だった。午前5時過ぎに松島の北側に渡り、朝マズメにクロを狙って日が高くなって底物を釣る「1人リレー」に臨んだ。
瀬際の1投目
まずはフカセ釣り。オキアミをエサに瀬際を2ヒロほどのタナで攻めてみた。すると1投目から魚信があり、ウキがゆっくり沈んだ。間髪を入れずにアワセを入れると、かなりの重量感。
慎重にヤリトリし、静かに浮かせたのは45cmほどある腹太のクロだった。その後も同じ要領で攻め、40cm級を連打。しかし、徐々にアタリは遠のいていきた。
イシダイ狙いに変更
まだ釣れる感はあったが、次が気になる。少々迷いもあったが、早々に見切りをつけ、イシダイ釣りに変更。赤貝をエサに6m前後の浅ダナから探ってみた。
手返しすること1時間。ゲスト魚はおろか、エサトリのアタリもない。それでも攻め続けると、ようやくサオが曲がった。姿を見せたのはゲスト魚のアオブダイだ。その後、魚信は断続的だったが、アオブダイを3尾で追加した。
目標達成
午前10時ごろ、アタリは頻繁になってきた。アオブダイのほか、イスズミやサンノジも顔を見せ、最後にようやく本命のイシダイが登場。この1尾に満足し、11時過ぎに納竿した。
今後の展望
現地の水温は19℃(当日現在)。クロは水温が23℃くらいまで上がると、いわゆる梅雨グロのシーズンになる。まだ腹太のものもいるが、そろそろ産卵。その後は荒食いをみせ、6月ごろまで釣れる。一方、イシダイは間もなく本番を迎え、秋ごろまで狙える。
<松田正記/TSURINEWSライター>
藤丸
出船場所:阿久根港