ヘラブナ釣り上達への道しるべ【両ダンゴのチョウチン釣り②】

ヘラブナ釣り上達への道しるべ【両ダンゴのチョウチン釣り②】

テーマは「両ダンゴのチョウチン釣り」。茨城県古河市にある三和新池での実釣を交えながら、この釣りのキーポイントを考えていこう。〝秋はタナを釣れ〟とはよく言ったものだが、これはチョウチン釣りにこそふさわしい格言。竿の長さでタナを決め、良型かつ食い気のある魚を探しチョウチンらしく豪快なアタリを楽しむ。両ダンゴシーズンも終盤に突入。今一度、この釣りに向き合ってみよう。第2回は竿の長さはどう決める?だ。

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両ダンゴ釣りの大前提

まず狙うタナに関係なく両ダンゴ釣りの大前提をおさえておこう。

それは魚の活性。活性が高いからこそ両ダンゴを食う。低ければダンゴでは難しい。この判断を間違うと、根底から釣りが崩れてしまう。

よって直近釣況、当日の天候条件、入釣ポイントなどを加味し若干でも不安要素があるなら両ダンゴスタートはやめたほうがいい。

ただし、それは勝つための釣りならばの話。楽しむだけの釣りなら活性の有無は関係ない。大いに両ダンゴ釣りを楽しんでもらいたい。なぜなら両ダンゴのシーズンは残り少ないのだから。

では両ダンゴでイケると判断して、以降はチョウチン釣りについて戸張の考えを聞こう。

釣り場は三和新池に代表される魚影が濃く型もそろいやすい管理釣り場と想定する。

なるべく深い方

ヘラブナ釣り上達への道しるべ【両ダンゴのチョウチン釣り②】サオの長さだけでこれ程違う
戸張 誠

「まずは釣り座の水深が重要です。できれば深ければ深いほど理想的です。
なぜなら狙えるタナの選択肢が増える。仮に6mあれば規定最短~19尺前後までが使える計算ですが、4mだと13尺まです。

夏場なら8~10尺竿もあれば十分でも、秋はそうはいきません。また近年は酷暑のせいか夏はお客さんの入りが悪い傾向が目立ちますが、涼しくなる秋は客足も戻ってきます。

つまり混雑しやすい時期になるわけです。となると桟橋の騒音などを嫌って、魚は桟橋から離れることもあり得るわけです。竿の長さはタナだけでなく桟橋からの距離にも直結しますので、深いほどその選択肢も増えると言えます。」

 

いわゆる浮き桟橋の最深部付近が理想的ということですね?

戸張 誠

「はい。そういうことになりますね。ですから池の図面などを参照し、あとは当日の風向きなどを考慮して入釣ポイントを決めればいいと思われます。ただしチョウチン釣りのメリットは風に強いことです。長竿では苦でも中尺竿程度なら、あえて不人気な風向かいのポイントを選んでも影響はさほどないでしょう。」

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