吉田康雄のザ・チャレンジへらぶな 【奥が深いドボン釣り#1】

吉田康雄のザ・チャレンジへらぶな 【奥が深いドボン釣り#1】

第31回のテーマは「奥が深いドボン釣り」。茨城県土浦市を流れる土浦新川の実釣を通して、この釣りの魅力やハウツーを検証してみたい。取材日は3月29日(水)。

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(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース編集部 関口)

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土浦新川でドボン釣り対決

数は釣れてもノルマ達成ならずとか、そもそも数も釣れないなどマルキユー・インストラクターとは思えない貧果をさらし続けている吉田康雄。そろそろ名誉挽回といきたいところなので、今回はちょっとだけやさしい釣り場をチョイスした(笑)。

吉田康雄のザ・チャレンジへらぶな 【奥が深いドボン釣り#1】土浦新川の概況(作図:週刊へらニュース編集部 関口)

週刊へらニュース読者なら知らぬ人はいないであろう土浦新川。釣果に安定感があり、とくにこの時期は数・型ともに狙える超1級の野釣り場だ。取材前日も42cm頭に33枚などと好調ぶりが伺える。

でもさぁ、ただ釣りましただけでは面白くも何ともないでしょ。だから今回は強力な助っ人を用意したから、その人とドボン釣りで半日対戦してみてよ。

吉田康雄

「もしかして高田APCですか?」

 

よくわかったね。同川に精通した同氏の胸を借りて、ここは一つインストラクターらしい釣果を叩きだしてよ。吉田とは倍ほどの年齢差もあるんだし。ただし釣り方はドボン限定。その他は好きなようにやっていいよ。

吉田康雄

「頑張ります!」

 

対戦スタート

5時40分に現着。いいとされるスロープ~最河口の中間付近はすでに先釣者が数人いたのと、前日の雨の影響か護岸に水が溜まって荷物を置けなかったので、水溜まりがないスロープ下流から高田氏、記者、吉田の順で並ぶ。

吉田康雄

「何で中間付近がいいのですか?」

 

APC・高田

「こっちが1本半弱なのに対し、向こうは1本ほどしか水深がありません。この時期は浅場有利なので、今日もおそらく釣果に雲泥の差がつくと思います。でもこっちでも釣れないわけではないのでがんばりましょう。お手柔らかに」

 

吉田康雄

「こちらこそ、よろしくお願いします!」

 

高田氏21尺、吉田22.5尺竿で両者とも外通し。6時30分に対戦スタート。終了は11時。

エサは高田氏がいつものグルテン四季、いもグルテン、わたグルが各50㏄に水170㏄。吉田は「ここはいもグルテンが効きますよ」の高田氏のアドバイスを無視して野釣りグルテンベースを2種類作る。

どちらも100㏄カップに1分包を入れ一つはアルファ21、もう一つがグルテン四季を、カップを揺すりながらそれぞれすり切りまで継ぎ足す。水は前者が130㏄で後者が120㏄。

どちらがいいかを探りながら打ってみますなどと言っていたが、いもグルテンをスルーしたのはなぜなのか。あえて深掘りはしなかったが。

一進一退の攻防

はじめにアタリをだしたのは吉田。その後もいい感じでウキは動くが、スレや引っかきが多い。

吉田康雄

「22.5尺なので振り込みやすさを考慮して0.8号の外通しオモリを使ってウキも大きめだったのですが、オモリを0.5号に替えてウキも小さくしてみます」

 

つまりはアタっていても、それがウキに伝わりにくくなっていたってことかな?

吉田康雄

「はい。糸ズレは大きくウキに出ますから」

 

吉田康雄のザ・チャレンジへらぶな 【奥が深いドボン釣り#1】土浦新川で竿を絞る(提供:週刊へらニュース編集部 関口)

それが正解だったかの検証はともかく、この変更でヒット率が向上したことは確かだが、それでもまだスレなどが目立つ。アワせる回数は吉田のほうが圧倒的だが、釣れている枚数をみると高田氏と大差ない。まさに一進一退といったところか。

なお好ポイントとされている下流部は、こちらのヒットペースなど比べものにならないほど竿がよく立っている。やはり同氏の言ったとおりの展開になった。

次回も「奥が深いドボン釣り」です。

<週刊へらニュース編集部 関口/TSURINEWS編>

▼この釣り場について
土浦新川
入釣無料。釣り台必携。キャリーカート用意。
この記事は『週刊へらニュース』2023年4月7日号に掲載された記事を再編集したものになります。