3月初旬、東京湾奥にてカヤックフィッシング。シーバス狙いである。2月末に様子見がてら釣行した際は、思いがけず好調で11匹キャッチ。3月に入り暖かくなったからもっと釣れるはず!と期待度MAXで出艇した。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター福永正博)
干潟エリアのシーバス
例年このエリアは春と秋が好調で、春は数釣りが期待できる。河口に近い干潟のため、春に釣れたシーバスの口の中には、バチの消化物やアミが入っていることが多い。夜は河川でバチやアミ、昼は河口域で小魚などを捕食しているのかもしれない。
タックル
この日のロッドは、数少ないカヤックフィッシング専用設計のロッド、SMITH社パドリストPSS-67Lだ。残念ながら現在は廃版で新品では買えない。中古で手に入れこの日が初使用。期待がふくらむ。リールはストラディック3000MHG。ラインはPEライン1.2号にリーダーはフロロカーボンライン4号の組み合わせ。
カヤックで出艇
カヤックで出艇後、沖へと漕ぎつつ数か所のポイントを打っていくが、期待とは裏腹に反応が薄い。本命ルアーはポジドライブガレージのフィンバックミノー75Sライト。バイブレーションとミノーの中間のような独特なルアーである。このフィンバックミノー75Sライトのただ巻きが、昨春も先月もこの場所での一番のヒットパターンだった。
しかし実績抜群ルアーのただ巻きで探っていくものの、ショートバイトが2回と、目の前まで追ってきてからのUターンが1回のみ。シーバスがいるのは確かなのだが……。ベタ凪の海の上、シーバス達もボーっとしているのかなと考えたりしながら、時間だけが過ぎていく。しかし、あることをきっかけにバイトが連発することに。
ルアーをダートさせると連発!
なかなか釣れないので、新ロッドで遊んでみる。パドリストPSS-67Lはシーバス用モデルなのだが、ふとこれでエギングもできないかなと思い、エギングのようにしゃくって感触を確かめてみた。
するといきなりその1投目、しゃくったロッドにガツンという衝撃!思わぬ形で新ロッドに入魂できてしまった。
5投で4ヒット
その後、同じ動きを再現すると、5キャストで4匹キャッチの連発モードに。ただ巻きで不発だったフィンバックミノーでもアクションをつけると釣れることがわかった。それならばと思い、ダートアクションが得意なバイブレーションプラグをいくつか試していく。予想通りの好反応を得てさらに追加。
最終釣果とヒットルアー
結果として、70cmオーバー3匹を含む合計21匹をキャッチ。釣れなかった時間帯がウソのような釣果となった。この日は、活性はあまり高くないが、ダートやジャークなどの激しめのアクションで捕食スイッチが入るパターンだったようだ。
ヒットルアー
この日のヒットルアーは小ぶりなバイブレーションプラグが中心。フィンバックミノー75Sライト・ライキリ70・クリスタルサリー・ミニエント57Sでそれぞれ複数匹キャッチ。
シーバス釣りのおもしろさ
シーバスを釣る際、ルアーの動かし方次第で釣果が変わることは珍しくない。今回の釣行前半のように、過去の実績に縛られ先入観でルアーやアクションを決めつけてしまうのは良くないと反省した。
それと同時に、いろいろと試して(今回は偶然だが……)正解にたどりつくシーバス釣りの面白さを再確認。自分の中の引き出しをたくさんもっておこうと心に決めた釣行となった。
<福永正博/TSURINEWSライター>