現役船長が徹底解説 2月の玄界灘青物ジギング&キャスティングゲーム釣況

現役船長が徹底解説 2月の玄界灘青物ジギング&キャスティングゲーム釣況

今回は2月終わりの当船エル・クルーズの釣行をレポート形式でお届けする。

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(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース西部版APC・岩室拓弥)

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オフショア ソルトルアー

出船機会・釣果に恵まれた2月

例年だと2月は寒波の襲来も重なりやすく出船機会も減り、水温も1年の中で最も低くなるので厳しい釣果となることも多いが、今年は1月に日本全国を襲った大寒波以降は比較的天候も安定しており、例年よりも出船機会に恵まれる2月となった。

ただ、個人的な行事でフィッシングショー大阪の参加と海外旅行があったので、当記事を執筆している2月27日現在での2月の出船回数はわずか4回。旅行中、SNSなどで他船の釣果をチェックすると釣果に恵まれる投稿が目立ち、うらやましく思いながらそれらを眺めていた。

2週間以上ぶりの出船

そして帰国後、初出船となったのが2月23日。ちなみに最後の出船となったのが2月5日で、数・サイズともに恵まれた一日だったが、さすがに2週間以上も出船していないとなると直近の状況はまったく分からないので、前日に知り合いの船長にある程度の情報を提供してもらって復帰戦に臨んだ。

現役船長が徹底解説 2月の玄界灘青物ジギング&キャスティングゲーム釣況ジギングタックル(作図:週刊つりニュース西部版APC・岩室拓弥)

当日の午前7時、箱崎港から出船しポイントに向かう。情報提供によりある程度の本命ポイントは絞れていたが、まずはそこに至るまでに通りがかるいくつかのポイントからチェックしてみる。2月とは思えないほどのベタナギの中で釣りをスタートし、最初のポイントにエントリーするが反応はなし。

その後も本命ポイントへと向かいつつ各ポイントをチェックして回るが、どこも魚探の反応は乏しくアタリも得られない状況が続き、気がつけばお昼時を迎えようという時間帯となっていた。そろそろ1尾は釣っておきたい、そんな気持ちも強くなってくるころだが、ちょうど潮変わりのタイミングも重なっていたので、いよいよ本命ポイントへと船を走らせ、再度気持ちを入れ替えて仕切り直し。

ヤズ&ヒラマサ連発

するとほどなくしたところで、それまでの沈黙を破るかのように何人かのロッドが同時に曲がった。連発の仕方からして本命ターゲットであるヒラマサではなく、ヤズであることは明白だが、それまで何も起こらなかった状況から一変して一気に船上は盛り上がりを見せる。

<現役船長が徹底解説 2月の玄界灘青物ジギング&キャスティングゲーム釣況エル・クルーズでヤズラッシュ(提供:週刊つりニュース西部版APC・岩室拓弥)

上がって来たのは予想通りヤズであったが、その後も次々とヒットしてタモ入れ・撮影・シメ作業がまったく追いつかない状況に大慌て。ダブル・トリプルヒットが当たり前のように続く状況をしばらく楽しんだところで、終盤戦に差し掛かってきたので、本格的にヒラマサにターゲットを絞り、細かく動きながらポイントを移動していくと待望のヒラマサもヒット。

終盤には良型のラインブレイク・フックオフもあり、少々サイズが伸び悩んだ結果ではあったが、中盤以降は常に誰かのサオは曲がっている状況が最後まで続き、復帰戦初日は上々の結果となった。

翌日も青物の連発とまらず!