1月末に訪れた十年に一度といわれる寒波。例年にない積雪があった三重県四日市周辺では、雪代の影響なのか根魚たちの活性が一気に下がってしまった。今回はそんな真冬の四日市港をレポートしてみたい。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 APC・浅井達志)
捨て石周りでカサゴ3連発
続いての釣行は2月9日。この日は満潮手前の午後7時すぎに、運河筋の浅場からスタートする。
まずは1gのジグヘッドで捨て石周りを探ると、数投で20cm弱のタケノコメバルがヒット。
続けて探っていくと、なんと20cm超のカサゴが3連発。最大寸の23cmはなかなかの引きで楽しませてくれたが、魚が冷たいことが気になった。
ここから移動しながら探っていくが、その後は沈黙。しばらく穏やかな日が続いたので期待したが、現実は厳しそうだ。潮止まりだからと自分を納得させながらキャストを続けていると、ようやく潮が動き始めた。
表層を探り良型メバル
春先にはメバルのライズも見られる場所なので、ここで表層を探ってみると小さなバイト。ヒットには持ち込めずその後は反応もなかったが、そのまま粘ってみると居食いのようなアタリが出た。
サオ先に重みが乗ったところでフッキングを決めると、これが21cmの良型メバル。調子に乗って2匹目を狙ったが、後は続かなかった。
まだ潮も高いので、ここでふ頭側に移動。前回のポイントでパイル周りを探っていくが、やはりアタリは散発的だ。とはいえヒットするカサゴは20cm前後の良型が多く、同寸のムラソイとセイゴも交じってサクッと五目がそろってしまった。
ヒットするのは良型中心
この日は3時間ほどで全魚種合わせて15匹ほどの釣果。潮位のおかげで前回よりはマシだったが、アタリは少なく数も思ったほどには伸びなかった。
とはいえ急激な水温低下で小型魚のアタリが激減したためか、ヒットするのは体力のある良型が中心となり、これはこれで面白い釣行だった。
今後の状況は水温次第だが、根魚は春にかけて最盛期を迎え、3月になれば産卵を終えたメバルも戻ってくるだろう。場所によってはバチ抜けも始まり、伊勢湾奥は熱いシーズンを迎える。
まだまだ夜の釣りが主体となる季節だが、寒さに負けず出かけてみてはいかがだろうか。
<週刊つりニュース中部版 APC・浅井達志/TSURINEWS編>
四日市港