食味の楽しさに加えて、釣り自体のおもしろさも魅力のフグ釣り。2月7日(火)、鶴見潮見橋にある新明丸からフグ船に釣行した。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版APC・田中義博)
岩場でコモンフグ狙い
「次のポイントはやや深みの岩礁帯で、コモンフグがメインとなります。カットウでも狙えますが、根掛かりが多くなるので、食わせ仕掛けのほうが無難です。オモリは20号にしてください」とのアナウンス。
このポイントで覚醒したのが大下さん。タックルも仕掛けもカワハギ仕様にチェンジ。小さなアタリを確実にハリ掛かりさせ、コモンフグとしては大型の25cm前後を次々にキャッチ。
カットウ仕掛けで連釣
私もフグ用の食わせ仕掛けに変更したものの、釣果が続かない。大下さんが「少し浮いたところでアタリが出る」と話してくれたので、あえてカットウ仕掛けを選択し、釣り方をひと工夫。
着底後、すぐに仕掛けを50cm上げて、その位置でステイ。テンションが掛かった竿先に出る小さなアタリに集中し、違和感があったら小さいアワセを入れていった。
すると、この釣り方がハマる時間帯があり、コモンフグを連釣。やや浮いた魚には効果的な狙い方だった。
最終釣果
その後もポイントを変えながら、沖上がりの時間までコモンフグを狙い、14時半に終了。後半も大下さんの一人舞台で、最終的には25尾まで数を伸ばしていた。
私は10尾で終了。船中釣果は16~38cmを3~25尾。コモンフグを中心にトラフグ、ショウサイフグ、アカメフグが上がり、ゲストにシロギス、マダコ、オコゼなど。
今後の展望
林船長に今後の展望を聞くと「しばらくは釣れるフグを狙うスタイルになりますので、仕掛けやオモリのバリエーションを幅広く用意してもらえたらと思います」と締めくくってくれた。
これからの時期は水温が上がり、濁りも入ってくる。フグの活性はますます上がり、湾フグ釣りには最高の季節となってくる。食べてはさまざまな料理で舌鼓が打てて、釣っては繊細なアタリで掛けていくおもしろさを味わえるフグ。ぜひ、この釣りにトライしてみてほしい。
<週刊つりニュース関東版APC・田中義博/TSURINEWS編>