ボート釣行後のスピニングリール洗浄術 「可能な限り速やかに」が重要

ボート釣行後のスピニングリール洗浄術 「可能な限り速やかに」が重要

ボートフィッシングは、釣り道具にとっては過酷な環境だ。釣り道具のメンテナンスを怠ると故障することも少なくない。今回はボート釣りで使用した、スピニングリールのメンテナンス術を紹介する。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター山下洋太)

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山下洋太

フィールドは三浦半島及び伊豆半島の地磯。ターゲットはロックフィッシュ。年間釣行回数は300回以上。

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ボート釣りの特徴

沖までボートを走らせてターゲットを狙うボート釣り。おかっぱりから狙えないポイントで釣りができ、より魚影が濃いポイントを見つけ出せるのがボート釣りの魅力だ。

そのようなボート釣りをする沖は塩分濃度が高く、そして、その塩分濃度が高い海水が波飛沫となって釣り道具にかかる。そのため、ボート釣りで使用した道具はおかっぱりよりも丁寧にメンテナンスする必要がある。

メンテナンスしないとリールはどうなる?

ボート釣りで使用した道具をメンテナンスしないと、パーツが錆びる可能性が高い。

スピニングリールに限った話だと、ラインローラーのベアリング、スプール、ノブのベアリングが錆びやすい。それらのパーツが錆びると、ラインを巻き取ったときに異音がしたり、巻く動作に違和感が出たりする。

また、スプールの錆が進むと、ラインが傷ついて、魚がヒットしたときにラインブレイクが起こる可能性もある。

そのようなことが起こらないために、ボートで釣りをしたあとは必ずメンテナンスをしたい。

スピニングリールの洗浄手順

では、ボート釣りが終わったあと、どのようにスピニングリールをメンテナンスすれば良いかを順を追って解説する。

1.上部からシャワーで流す

ドラグを締めて、弱めの水圧で冷水のシャワーをリール上部から流す。

ボート釣行後のスピニングリール洗浄術 「可能な限り速やかに」が重要ドラグを締めて、弱めの水圧でシャワー(提供:TSURINEWSライター山下洋太)

2.ローターとベールを流す

ベールを開閉しながら、ローターとベールの可動部を水で流す。

ボート釣行後のスピニングリール洗浄術 「可能な限り速やかに」が重要ローターとベールの可動部を水で流す(提供:TSURINEWSライター山下洋太)

3.ラインローラーを流す

ラインローラー付近に、シャワーの蛇口を近づけて丁寧に流す。このときラインローラーを回しながら水をかけると良い。

ボート釣行後のスピニングリール洗浄術 「可能な限り速やかに」が重要ラインローラーを回しながら水をかける(提供:TSURINEWSライター山下洋太)

4.ハンドルノブを流す

ハンドルノブの付け根に、シャワーの蛇口を近づけて丁寧に流す。ラインローラー同様に、ハンドルノブも回しながら水をかけよう。

ボート釣行後のスピニングリール洗浄術 「可能な限り速やかに」が重要ハンドルノブの付け根は回しながら丁寧に(提供:TSURINEWSライター山下洋太)

5.ラインを流す

ラインを指で軽く擦りながら洗い流す。

6.水を切る

上下に振って水を切る。そして、乾いたタオルで水気を拭きとる。

注意点としては、必ず真水で洗うこと。また、水をかけているときにリールを回すと、内部に水が侵入する恐れがある。そのため、水をかけているときにはリールを回転させないようにしよう。ドラグも忘れずに締めておくこと。ドラグを締めないとドラグのグリスが溶け出したり、リール内部に水が入ったりするので注意が必要だ。

次のページでその他の重要な注意点を紹介!