冬の北西風が吹いたらいざ出陣。通い慣れた福井県・越前町の越前海岸へ、磯場のシーバスを狙い釣行してきた。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・小松大佑)
価値ある70cmキャッチ
先ほどのバイトは水深1m以内のシャロー帯だったことから、同じようなポイントを中心に探っていき、ミノーを表層にフワフワ漂わせるようにスローリトリーブしていると、コツンとバイトが伝わってきた。
鋭くアワセを入れると、重量感のある魚の反応が返ってきた。手前は岩場だらけで魚を寄せることはできそうもないので、急いで足場を変えながら魚を誘導する。魚とのやり取りに夢中になっていると、時折来る大きな波を見逃してしまうので、冷静に波の方も見ながらファイトすることも重要だ。
やがて波間に良型のシーバスの姿を確認できた。徐々に魚との距離を詰めていき、リーダーをつかんで一気に岩場にずり上げることに成功。70cmアップのきれいなシーバスだった。
安全第一で釣行
冷静にやり取りしたつもりだったが、アドレナリンが吹き出たのか、ハァハァと呼吸は乱れていた。全ての行為を自分自身で行わなければならないこの釣りの1匹の価値は高い。その後、波がなくなるとともにサラシが消えて納竿とした。
この時期の日本海は、天気が急変して急に波が高くなることがある。可能であれば経験者と同行して、安全第一でこのスリリングな釣りを楽しんでほしい。
<週刊つりニュース中部版APC・小松大佑/TSURINEWS編>
越前海岸