吉田康雄のザ・チャレンジへらぶな 【サンデーオープンに参加するぞ!#4】

吉田康雄のザ・チャレンジへらぶな 【サンデーオープンに参加するぞ!#4】

マルキューインストラクター・吉田康雄のザ・チャレンジ!第13回はサンデーオープンに参加するぞ!栃木県小山市にある吉森へら鮒センターにて定期開催されている釣り大会。反省点を振り返ると、そこには端境期特有の難しさが見えてきた。

(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース編集部 関口)

アバター画像 TSURINEWS編集部

淡水の釣り ヘラブナ釣り

トロ巻きセットで粘る

5枚釣ったウドンセットを捨てて、最後は納竿までトロ巻きセットで粘ったよね。アタリがあった釣りをやめてまでやる価値があったってこと?

吉田康雄

「一つはウキが動くわりにヒット率が上がらなかったからですね。おそらくですがダンゴにアタックしてきて、それがカラツンの要因になっていたと思うんです」

 

吉田康雄のザ・チャレンジへらぶな 【サンデーオープンに参加するぞ!#4】トロ巻きのエサ(提供:週刊へらニュース編集部 関口)

そう言えば、5枚中の1枚は上エサをくわえてきてたしね。

吉田康雄

「しかも気温がグングン上昇してましたから、なおさら”巻き時合い”になると踏んだんですけど、当てが外れてしまったようです(苦笑)」

 

でも後悔はしていないんだよね?

吉田康雄

「はい。ウドンセットの段階でやれるだけのことはやったんで」

 

吉田康雄のザ・チャレンジへらぶな 【サンデーオープンに参加するぞ!#4】トロ巻きのウキ(提供:週刊へらニュース編集部 関口)

セットの名手がそこまで言うなら手は尽くしたってことなんだね。そのうえでトロ巻きセットのほうが効果的なんだと。でも素人の記者には、釣り方を替えるきっかけみたいなものが、いまいち見えてこないんだけど。いちばんの要因はやはりカラツン?

吉田康雄

「はい。上エサへのカラツンです。試しにバラケを抜いて食わせだけでアタリになるか試してみたのですが、そっちの方向性は見いだせなかったです」

 

つまり乗るにしろ乗らないにしろ、アタリが出るタイミングはバラケが付いている時に限られたってこと?

吉田康雄

「はい。しかも速いアタリが多かったので、余計にダンゴへのアタックかなって」

 

端境期の難しさか?

そこでより接近戦(バラケと食わせの距離感)に強いトロ巻きセットの出番となったわけね。まさか両ダンゴに戻すとはならないだろうしね。

吉田康雄

「そうなんです。ですから朝イチの1時間を両ダンゴでやったことは、あながちムダではなかったかなって」

 

だよね。あの1時間のオデコがあったからこそ両ダンゴは捨てられたってことだろうからね。

吉田康雄のザ・チャレンジへらぶな 【サンデーオープンに参加するぞ!#4】悔しがる吉田(提供:週刊へらニュース編集部 関口)

でも、こういうことってあるんだね。食い渋りのように見えて、意外にもダンゴへアタックしてくる。でも両ダンゴでは釣りきれない。つまり水の中は端境期ってことなのかな?

吉田康雄

「そういうことなんだと思います。だからこそ選択したわけですし」

序盤は確かにいい動きだったよね。アタれば乗るって感じだったし。でも途中から壊れてきたよね。あれって何だろう?

吉田康雄

「ボクにもよくわかりません。晴れて気温も上がり、絶好の宙釣り時合いだと思ったのですが」

 

竿を伸ばして探るも……

そこで竿をどんどん伸ばしていった。それは沖のほうが食い気のある魚が多そうだと踏んだからでしょ?

吉田康雄

「はい。釣り方は間違ってないとあの段階では思っていましたから、であればあとはウキが立つラインの問題だろうと」

 

吉田康雄のザ・チャレンジへらぶな 【サンデーオープンに参加するぞ!#4】竿を伸ばして何とか食いつく(提供:週刊へらニュース編集部 関口)

それでも思うようにはならなかった。さらに時間的にも追い込まれ、このままこの釣りを続けるしかないとなった。つまりやれることはやった。ただし段差の底釣りだけは手を出さなかった。そういうことだよね?

吉田康雄

「はい。段底が劇的に釣れていなかったので、どこかで宙なら巻き返せると思ってしまったのが敗因ですね。季節的にも情報的にも、まだまだ釣り方はともかく宙のほうに分があると思ってましたし」

 

どうやら端境期の魔の手にまんまとハマってしまった吉田康雄。今回の反省を生かして、次に訪れるであろう迷走期の釣りを、ぜひとも克服して読者にいいところを見せてほしい。

次回は「ダブルは狙ってこそ価値がある」です。

<週刊へらニュース編集部 関口/TSURINEWS編>

▼この釣り場について
吉森へら鮒センター
この記事は『週刊へらニュース』2022年11月25日号に掲載された記事を再編集したものになります。