三重・四日市港でのアジングでメタボアジ好捕 頻繁なワーム交換が奏功

三重・四日市港でのアジングでメタボアジ好捕 頻繁なワーム交換が奏功

近年大人気のアジング。メバリングと双璧をなすライトゲームのカテゴリーだ。今回はベイエリアのアジングを徹底解剖するべく、一宮の釣具店カリプソのスタッフの松尾尚恭さんに同行し、晩秋のテクニカルゲームに密着した。

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(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 編集部)

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ショア ソルトルアー

四日市港でアジング釣行

今年は伊勢湾奥のベイエリアはアジの当たり年のようで、ここ最近は連日好釣果が聞こえてくる。さまざまな場所で楽しめるアジングだが、身近な湾奥の好調ぶりはうれしい限り。

11月4日の午後4時、向かったのは三重県四日市市の四日市港だ。現地に到着したのは、まだ周囲が明るい午後4時ごろ。すでに松尾さんは到着しており、あいさつを交わして話を聞くと、前日も四日市港を訪れているとのこと。あまり活性は高くなかったが、2人で15~16匹ほどキャッチしたようだ。

この日も前日と同じポイントにエントリー。目の前に台船が停泊しており、暗くなるとその台船から照明が照らされて絶好の明暗を作るのだそうだ。

ただこの日は北西からの強風が吹きつけ、かなり釣りづらいであろうことが予想された。また潮回りは午後9時半ごろが干潮で、この時点ですでに潮が下げ始めている。さて、どうなるか……。

ベイエリアのポイントの特徴

ここで松尾さんに四日市港のポイントについて聞いてみた。四日市港に限らず工業港は、タンカーなどの大型船が接岸するため、足元から水深のある岸壁が多い。当日のポイントは足元で水深が6~7mほどだったが、場所によっては10mを超える所もある。

三重・四日市港でのアジングでメタボアジ好捕 頻繁なワーム交換が奏功岸壁を丁寧に探る(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)

したがってキャストして横に引いてくるイメージが強いアジングだが、急深なポイントでは縦の釣りを展開することが多いのだそうだ。

タックル

今回松尾さんが用意したタックルは2セット。1つはジグヘッド単体用(以後・ジグ単)に、極細のエステルラインを巻いたエリアトラウト用ロッド。もう1つはPEラインを巻いたメバリングロッド。もちろんアジング専用ロッドがあればベストだが、なくても他のロッドでも十分代用はできる。

三重・四日市港でのアジングでメタボアジ好捕 頻繁なワーム交換が奏功タックル図(作図:週刊つりニュース中部版 編集部)

アジングにおいて、最も重要視されるのが感度だ。この感度だけでいえば、PEラインに勝るものはないが、浮力が邪魔をしてフォール速度が落ち、またすぐにルアーが浮き上がってしまうというデメリットがある。

そこで重宝されるのが浮力が少ないエステルラインだ。極限まで細くしたエステルラインは、フロロカーボンラインよりも伸び率が低く感度という面では非常に優れている。

ではPEラインを巻いたセットは何に使うのか。それは強風対策としてのダウンショット用だ。軽いルアーならネックとなるPEラインの浮力だが、重めのシンカーを使うリグならそのメリットは存分に生かすことができるわけだ。

他ロッドの流用も可能

今回松尾さんが使用したタックルだが、専用のアジングロッドではない。だがエリアロッドやメバリングロッドでも十分代用は可能だ。その条件として、必ずティップが柔らかいものを使うこと。

高弾性のティップだとアジが違和感を覚えてすぐに離してしまうから……というのも理由の1つだが、最大の理由はもたれるアタリが取れないから、だそうだ。

三重・四日市港でのアジングでメタボアジ好捕 頻繁なワーム交換が奏功今回使用したタックルは2セット(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)

今回はフォール中のコンッというアタリが多かったが、ジグ単でシェイキングしながら巻いてくると、イカのようにティップがグーッともたれるアタリが出ることがある。これは視覚で捉えるアタリなので、硬いティップだとほとんど感知できなくなってしまうのだ。

この条件さえクリアできていれば、他のロッドの流用は可能といえるだろう。もちろん専用のそれがベストであることは間違いないだろうが。

三重・四日市港でのアジングでメタボアジ好捕 頻繁なワーム交換が奏功エステルラインは必須(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)

また今回は風が強かったのでダウンショット用のロッドも用意したが、風がなければジグ単用の1本で十分。特にベイエリアで威力を発揮するエステルラインは必須アイテムといえる。

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