陸っぱりでも沖からでも大人気のアオリイカ狙いのエギング。人気な釣りものだけあって、各メーカーからさまざまなエギ(餌木)が発売されている。今回は、キャスティングでの釣り方に使用される代表的なエギの型(形状)である「大分型」と「山川型」について、それぞれの特徴と使い分けについて解説しよう。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター堤洋一)
エギ(餌木)の歴史
エギの歴史はとても古く300年以上の歴史があるとされる、江戸時代に日本(鹿児島)で生まれたと言われており、徐々に日本各地に広がっていった。その過程で、その地にあった形状が生まれ○○型と言われるエギの形が伝承されることとなる。
代表的な型といえば「大分型」「山川型」「五島型」「山陰型」である。その中でキャスティングのエギングにあった形状が「大分型」と「山川型」であり、市販品のほとんどがこの型を参考に作られている。
大分型とは
市販されている約8~9割のエギが、大分型をベースに作られている。その特徴といえば、全体的にスリムでダートとシャクリの軽さ。ショアからのキャスティングのエギングにおいて重要な要素を併せ持つ形状であり、沈下速度の豊富さも大分型の特徴でもある。
山川型とは
山川型は鹿児島県、薩摩半島の 最南部に位置する山川町で長年受け継がれてきたエギの形状である。その特徴は、エギの中心部から後方にかけての腰の部分に浮力の強い部分があり、縦によく跳ねる特徴を持つ。
また大分型と比較し、沈下角度がやや前傾姿勢となり、移動距離を抑えて攻めることができる。そのボディ形状により、潮乗りがよく潮流が速い場所や水深が深い場所では操作がしやすい、いわゆる抵抗系エギ。