初秋の北海道でランガン渓流釣りを堪能。あちこちに湧いている新子ヤマメを避けて35cmニジマスに27cmヤマメ、最後には44cmの大物まで飛び出した渓流ルアー釣行をお届けします。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター小峠龍英)
小渓流で小型イワナ連発
次の沢は川幅3mほどの小渓流。15~20cmほどのイワナがポンポン釣れるものの良型の姿はなし。そうこうしているうちに退渓地点手前最後のポイントまで到達してしまいます。
そのポイントは対岸ボサ際から倒木が深みに向かって横たわっており、さらに大きめの底石まで鎮座する、まさにイワナのための隠れ家といった見た目。前の沢で泣き尺をキャッチしたチャートグリーンのバルサミノーで倒木際を通しますが、何度トライして反応はなし。その時、倒木と対岸際の間に良型イワナが付きそうなフトコロを発見。そこを探って今日は終わりにしようと決めます。
倒木下から44cm大物登場
フリップキャストでミノーをフトコロ奥に着水させ、少しだけラインを送り込んで着底させようとすると突然、緩んだライン何かに引っ張られるように”ピン!”と張ります。すかさずフッキングすると青黒い魚体がフトコロから上流に向かって走り、ドラグ音とともにラインが引き出されていきます。間違いなく今日一番のパワーで、ゴンゴンゴンと頭を振って走り回ります。
予想外の大物でびっくりしましたが、落ち着いてダッシュをいなし何とかランディング。ネットの中で息を荒げていたのはアメマス(or エゾイワナ)。サイズを測ると44cmもあり、上下の顎の先端が割れたいわゆる三口イワナでした。リリース後、これ以上ない結果に満足して意気揚々と退渓しました。
秋の渓流釣りは予想がつかない
秋の渓流は気難しい秋のトラウトが相手なので全く釣れないことも当然あり、釣り人の予想をいい意味でも悪い意味でも裏切ってくるのがこの時期の魅力です。それにしても今回は少々出来過ぎな釣行でしたが……。
<小峠龍英/TSURINEWSライター>