宮城の海に今年もヒラメ釣りシーズンが到来。狙うは一発大物の高級魚だが、仕掛けもタックルもシンプルで親子・夫婦・初心者も楽しめる。天然のツブ根が点在する好漁場・亘理沖に繰り出した。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版 菅野順也)
大海丸でヒラメ釣り
釣行は8月6日(土)で、亘理荒浜港の大海丸へ。数日前まで大雨が降り続いたので、きつい濁りが予測された。しかし、港を出て10分走るとすっかりクリアな潮に変わり、私の気持ちも期待に変わった。
「今シーズンも例年どおり水温上昇とともに活性が上がってきました。この海域は釣り物が数多くありますが、ヒラメの人気は特別ですね。しばらくはヒラメ一本に絞って出船ですよ」と舵を握る山川大海船長がにこやかに話す。
第五大海丸は航程50分で天然のツブ根が点在する水深35mのポイントに到着。「エサのマイワシを10匹配りました。中盤にもう一度10匹配りますので、ていねいに扱ってください。さあどうぞ」と山川船長よりアナウンスで開始。
開始直後から本命顔見せ
投入して底取りをすると、すぐに数本の竿が曲がった。夫婦と奥さんのお父さん3人で釣行の安彦美祐さん(仙台市)は「前回は船酔いしてしまいましたが、しっかり睡眠をとることを学習してきたので今日はバッチリです」と、船中ファーストヒットに歓喜。
隣の音緒さんは「私が釣りをしたくて2人を誘いました。自分も釣れて妻も楽しんでいるので、最高の一日ですね」と良型の本命で続いた。
70cm頭に良型続々ヒット
東北旅行を兼ねて夫婦で釣行の田村美津子さん(草加市)は「ヒラメ釣りは2回目です。前アタリがあってから待っている間のドキドキ感がたまらないですね。またサイズアップしましたよ」と55cmを釣り上げた。
美津子さんのエサ付け~タモ入れと大忙しだった浩幸さんは「下から1mのタナでドカンと食いました。何度も引き込んでなかなか上がりませんでした」と船中最大となる70cmを浮上させた。