船釣りや陸っぱりで好調だったタコの釣果が急降下。そこでタコに代わって好調になってきたキスを堤防から狙おうと、7月21日に三重県四日市市の楠漁港へ出かけた。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・伊藤拓摩)
楠漁港でチョイ投げ釣り
午前7時に楠漁港に到着。南堤を見ると、すでに3人の釣り人が釣り具を並べてサオを出していた。南側に広がるサーフにはフラットフィッシュ狙いのアングラーが並んでいる。夏場の照りゴチは人気のターゲットだ。北堤には釣り人1人だったので車で移動した。
北堤基部の道路脇に駐車して釣り具をコンパクトにまとめる。先端まではかなりの距離があるので大変だ。当日の潮は小潮で干潮が午前5時51分、満潮が午前11時52分。鈴鹿川派川の中州は鳥たちの楽園になっていて、バードウオッチングをするのには最高の場所だ。
暑さに負けず北堤でトライ
汗を流しながら北堤先端に近づくと、潮位は低く、一段高くなっている先端周りの海底には底石ならぬ底ブロックがぐるりと顔を出していた。これでは仕掛けの回収がしにくい。先行者の釣り人もブロックの切れた所からサオを出しているので、先端を断念して潮位が上がるまで手前の堤防際が石積みになっている所に釣り座を構えた。
イシゴカイを半分にカットしてハリに刺し、力いっぱい投げ込む。シューと音を立ててラインが出ていく。着底したらイトフケを取り、リールを少しずつ巻いてサビきながらアタリを待つ。
ハゼに続き本命キス顔見せ
コツコツと小さいアタリが出て仕掛けを回収するとエサがなくなっている。数投するが、小さいアタリでエサばかり取られるので置きザオにしてみた。風はなく、気温が上昇して暑くなってきた。水分補給しながらサオ先を注視すると、小さく震えるアタリ。顔を見せたのは小さなメゴチに続き、小さなハゼだった。
徐々に潮位が上がってくると、プルンプルルンと明確なアタリが出た。海面から飛び出したのは本命のキスでホッと一安心。次はダブルヒットで暑さも吹き飛んだ。