夏休みも終わり、9月になるとようやく朝晩に秋の気配を感じるようになってきます。特に水温が変化しやすい汽水域の魚たちは、一足先に「食欲の秋」を先取りして食いが上向いてくるようです。そこで今回は、河口で狙うチヌ・キビレの釣り方についてお話したいと思います。
長原突堤ポイント
釣り場は両サイドにある堤防になりますが、左岸側が長原突堤、右岸側が薬師裏突堤と呼ばれています。
まず長原突堤は先端に赤灯があり、その周りがポイントになります。
灯台の基礎部分は狭いので、三脚は手前にセットしたほうがやりやすいでしょう。また周囲は消波ブロックが入っているので、近投でその周りを狙ったり、対岸に向かって3色ほど投げるとミオ筋があるので、そこも狙い目となります。
ただ、先端までは距離があるので健脚の方向けになります。
薬師裏突堤側ポイント
次に薬師裏突堤側です。
こちらも先端付近で広く探ることができますが、チヌ・キビレに関していえば、駐車スペースから比較的近い砂浜部分からでも十分狙えます。ここではミオ筋や底に変化のあるところに仕掛けを止めてアタリを待ちます。
ひとりでのタモ入れに自信がない場合は、魚を引きずり上げられる砂浜のほうがやりやすいかも知れません。
込み潮時がチャンス
いずれのポイントにしても河口特有の現象として、込み潮時に川の流れとぶつかって複雑な流れ方をすることがありますが、そのような時はむしろチャンスです。スズキやマゴチ、時期が合えばカレイも狙えます。
しかし台風や大雨のあとは、川上から流れてくるゴミや濁りで釣りにならないので注意してください。暗い時間帯は足元に十分気をつけて、安全第一で楽しい釣りにしましょう。
<週刊つりニュース関西版 APC・奥野太郎/TSURINEWS編>
今切川