7月10日(日)、東京都墨田区を流れる北十間川にハゼの様子を見に出かけた。釜揚げシラスをエサにウキ釣りで狙い、釣果は9~13cmマハゼ25尾。大都会で手軽に楽しめるハゼ釣りの模様をリポートする。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版 APC・岩井一彦)
北十間川でハゼ釣り
9時すぎ、とうきょうスカイツリー駅に到着。天気は曇り時々晴れだが、風が涼しく前日のような暑さは感じられない。釣り場は駅の目の前で、スカイツリーの下を流れる水路。
川沿いの遊歩道を歩いて目的のポイントのおしなり橋に着くと、すでに釣り人で満員だ。常連と思われる人に話を伺うと、7時から初めて20尾程度の釣果。型はよく15cmのヒネが3尾釣れたと言う。その人はミャク釣りで、ホタテエサの沖狙い。8月に入ればヘチでも沖でも関係なく釣れるとのこと。
壁際を狙う
1つ先の京成橋の下もいいと勧められた。ちょうどポイントが空いていたので、日陰になっている橋下の水上デッキから柵越しに竿を出す。
橋脚周りは1.2m前後と深く、また濁りが入っているため底が見えない。橋台の壁際は1m前後と適度な水深があり、水色はクリア。大小のハゼが底でヒラを打つ姿が確認できる。そこで後者をポイントに選定。
タックルは1.8mのノベ竿にミチイト1号を竿いっぱいに結ぶ。丸カン小小を介してハリス0.6号袖バリ3号5cmを接続。ウキは軸付きセル玉8mmをゴム管止めした下に中通しセル玉5mmを2個付け、板オモリでウキ全体がゆっくりと沈みきるように浮力を調整。
ポイントの水深に応じてトップのウキが水面下5cmくらいにあるようにする。エサは釜揚げシラスを使用。硬い頭部をチョン掛けにしてハリ先を出す。
良型主体に本命顔見せ
ヒラ打ちが多くみられる橋台の壁際、水深90cmに仕掛けを投入。ほとんど止水状態なので竿を上下に動かしエサを踊らせると、スーッとウキが引かれる。アワせるとキュッと竿先が絞られ、グイグイと左へ引かれる。竿でいなしたあと、静かに抜き上げるとひょうきんな顔つきをした鉛色の魚体が登場。12cmの型のいいマハゼだ。
続けて同型が5尾入れ食いできたが、その後はヌマチチブの猛巧にあってしまった。そこでデッキ下の深場に続くカケアガリにポイントを移す。すると、捨て石周りでひったくるようなアタリがひん繁に出る。
ウキが完全に消し込んでからアワせたほうが確実にハリ掛かりするが、アワセ遅れでハリを飲み込まれて外すのに手間取ることも。また、石の下に潜られ根掛かりとなってしまうこともあり、アワセのタイミングが重要。それでも掛かれば10cm級と型はよく、小気味いい引きを堪能できた。