小川をそっと覗くとピュ！っと勢いよく泳ぐ魚がいる。「ハヤ」と呼ばれ親しみ深い"カワムツ"だ。エクストリーム・ツララスタッフの山浦さんがスタンダードライトゲームロッドGroovy（グルーヴィ）を携えてカワムツを狙ってルアーフィッシングを行った。
（アイキャッチ画像撮影：TSURINEWS編集部・立石寿栄）
TSURINEWS編集部
佐賀県でルアーカワムツ釣行
釣り場は佐賀県吉野ヶ里～神埼市近郊。釣りプランは里川～水路を巡るというもの。
周辺は水の郷として知られ、水田の近くにクリークや水路が多いところ。住宅地近郊に水田があり、水田に水を引き込む里川、水路にはカワムツやオイカワなどの淡水魚が生息する。
まずは歩いて魚影を探す（撮影：TSURINEWS編集部・立石寿栄）ロッドは「グルーヴィ」
今回使用したロッドのグルーヴィは、ヨーロッパの街中の水路や港でのパーチやサンダーを釣り歩く「街歩き」が開発コンセプトで、旅を想定した2ピース＋グリップのコンパクト設計。カワムツやオイカワなど淡水魚を狙う専用ロッドはないが「里川や水路を歩く」ストリートフィッシングのスタイルで楽しめる。
ウルトラライトロッドでラインはPEセッティング。フィネスに特化した繊細なティップで、1g以下のジグヘッドから3g前後のプラグまで対応できる。やや張りを残したベリーからバットは不意の大物にも対応できるパワーを備えている。
仕様
・60S：長さ6ft、ロッド重量約139g、ラインMAXはPEライン0.8号、ルアーウェイト0.3～7g
・70S：長さ7ft、ロッド重量約156g、ラインMAXはPEライン0.8号、ルアーウェイト0.5～7g
・80S：長さ8ft、ロッド重量約167g、ラインMAXはPEライン1号、ルアーウェイト0.8～11g
待ち歩きがコンセプトのロッド（撮影：TSURINEWS編集部・立石寿栄）堰下をスピナーで狙う
朝日もやわらかい午前6時ごろから釣り開始。瀬の下にできた白泡周りの窪みに軽量スピナーを打ち込んでいく。
魚は次々に反応して追ってくるが、ハリ掛かりしない。それも一度追わなくなると、全く反応しなくなるで、立ち位置をかえながら釣っていく。が、ヒットしない。
川の浅瀬を歩いたりしながら川岸にできた深みや瀬周りをテンポよく釣っていく。堰下は酸素量が多いのか、無数に魚がヒラ打ちを繰り返し泳ぐ姿が見える。
堰下は魚も多い（撮影：TSURINEWS編集部・立石寿栄）ただ巻きにカワムツがヒット
山浦さんは魚に自分自身が見えないように腰を屈めて白泡の周辺にスピナーをキャスト。リールはただ巻き。軽いアワセで水面から飛び出したのはカワムツ。生かしバケツに水を汲み、観賞用にしばらくキープ。写真撮影後は水と一緒に川へと戻す。
川を少し下りながら釣り歩くが、ルアーを追ってくるばかりで、その先はない。日が高くなる前に水路へ移動。
本命！カワムツ（撮影：TSURINEWS編集部・立石寿栄）10cm前後のカワムツ追釣り
水路に魚がいることは前日確認済み。基本的に変化は少ないが、ところどころにある水草周辺や魚が群れでいるところにルアーを投入。
釣り歩きながらカワムツ10cm前後がヒット。山浦さんは「今日は少し沈めたほうがよかった」と話す。
生活圏に身近な水路も釣り場（撮影：TSURINEWS編集部・立石寿栄）当日最大のカワムツ登場
日も高くなっている。壁際にできた影を狙ってルアーを投入していた山浦さんから「ようやくきました！」の声。水面から抜き上げて宙を舞ったのは良型のカワムツ。待ち望んだサイズアップに大いに喜んだ。
このサイズだと引きも段違い（撮影：TSURINEWS編集部・立石寿栄）カワムツ釣りの魅力
「カワムツ釣りの魅力は意外と奥が深く、ルアーに勇猛果敢にアタックしてくるけれどハリ掛かりしなくて、キーッ！っと悔しくなる。フックを工夫したり、巻きスピード、レンジをかえてしっかりバイトを出させるか、考えながら釣るところに面白さを感じます。
魚の美しさも魅力。婚姻色が出ており、縄張り意識の強さからか凶暴性が増すのか、食いが立つ感じです」と応えてくれた。
魚の美しさも魅力（撮影：TSURINEWS編集部・立石寿栄）
