今年の大阪湾ではよく春のメバルが釣れる。例年GWを過ぎると食ってこなくなるイメージだが、まだ釣れ残っている。今回は食性を分析して、パターン化してもっと釣りたい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)
シーズン終盤メバルはご機嫌
春の季節はメバルの食いがあまり良くない。ネイティブに近い海なら食うのかもしれないが、アーバンメバリングでは、あまりメバルは食ってこなくなる。しかし4月後半から5月というシーズン終盤の序盤はまだ釣れる。目安は海水温14℃~16℃くらい。これ以上熱くなると露骨に食いが下がってくる。
しかし通年ライトゲームの筆者の感覚では今年の大阪湾の春のメバルはすごく食う。しかもどういうわけか大型が多い。学習個体が多くなり、まだ個体数も減っているはずの春メバルがこれだけ釣れるのは、感覚が狂うくらいのものがある。
なぜこれだけ食うのかは、正直わからない。アジが入っていないことがひとつのヒントになるが、それでも異様に数が多い気がする。あるいは個体数減が嘆かれる魚であると釣り人たちが知って、数を温存するために、リリースの意識が浸透してきたせいかもしれない。
バチパターンか
さて、そんな大阪湾の2022年の春メバルの食性を知るべく、先日釣った魚の胃袋を見てみた。ちなみに場所は大阪南港の有名なポイントである。
これは25cm級の内臓。メバルはサイズによってそこまで食性が変わると思わない。よって今いるメバルが大体食っているものではないかと思う。
胃袋にはさみをいれて中身を出すと、現れたのは、イソメかゴカイみたいないわゆるバチである。多毛類。昼は砂の中にいて、夜になると浮いてくるやつらだ。表層で捕食するメバルの好物でもあるだろう。どうやらシーバスでも定番の「バチパターン」らしい。
どうやって合わせる?
マッチ・ザ・ベイト。魚が捕食しているベイトに合わせるのがルアーフィッシングの基本である。今の春メバルのベイトはバチ。どのように合わせようか?
ワームでやるならば、多少長めのものを使うといいだろう。実際、私もよく釣れた日に小さめ大きめと使い分けてみたが、2inch級以上によく食ってきた。3inchも試してみればよかったな。大きいのが出たかもしれない。ワームは風などの環境的要因がなければ、0.6gの軽量ジグヘッドで巻くか表層をふわ釣りで攻略できる。
それからこの春抜群にキテいるのが、潜行レンジの浅いプラグだ。表層からほぼ潜らないミノーにめちゃくちゃ食ってくる。5cm~20cmのレンジで表層をこちょこちょしてやると入れ食い状態になることもある。高活性すぎるときはかえってショートバイトになりがちなので、プラグのハリ数だと魚が拾いやすいことも良い。
ミノーのサイズに関しては35mmと少し小さめを推奨する。筆者の検証では40mmになると若干反応が鈍った。大型ではまた反応が変わるかもしれないが、いきなり60mmとか90mmにするとシーバスがくる可能性が高くなる。
レンジは本当に浅めがいいだろう。次ページのミノーの潜行レンジは20cm~40cm程度。先日一番いい型を出した私にとって定番のプラグだが、今一番アタるものと比べると、明らかに魚の反応が遅い。