堤防アジ釣りの仕掛け6種を解説 大型狙いに向いている釣り方とは?

堤防アジ釣りの仕掛け6種を解説 大型狙いに向いている釣り方とは?

アジは、陸っぱりから気軽に狙えて、人気のターゲットの一つです。そんな、アジ釣りの仕掛けはサビキからエサ釣り、ルアー釣りまで多種多様。サビキ仕掛け一つ取っても複数の釣り方があり、大型アジ狙いに特化した仕掛けなども存在します。

そこで、この記事では、
・陸っぱりからアジ釣りを楽しむための仕掛けの種類
・それぞれの仕掛けの特徴や釣り方
・尺アジ狙いに向く仕掛け
・オススメの市販仕掛け
などについてご紹介していきます。

(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関西版 編集部)

アバター画像 TSURINEWS編集部

堤防釣り 海釣り

サビキ仕掛け

サビキ釣りは魚の皮やスキンなどが針に巻かれた疑似針をまきエサに紛れ込ませ、魚が間違って食べたところを釣り上げます。特に、アジが堤防周りで群れている場合に効果的です。

仕掛けの構造は道糸の先に5~10個のサビキ針が付いた仕掛けを接続し、その下または上にコマセカゴを接続します。足元に落とし込んでの釣りになるので、比較的大きな群れが目の前で回っている時に有効な釣り方です。

堤防アジ釣りの仕掛け6種を解説 大型狙いに向いている釣り方とは?サビキ&ウキサビキ仕掛け図(提供:週刊つりニュース西部版 編集部)

サビキ仕掛けのタックル

タックルはそこまでこだわる必要はありませんが、ある程度長い仕掛けを使うので2m以上あるロッドが向きます。リールは2000~3000番程度のリールにナイロンライン3号程度を巻いておきましょう。

サビキでの釣り方

1.カゴにコマセをつめます。

2.仕掛けを足元に投入。タナ(水深)はアジが目視できる場合はそれに合わせ、目視できない釣り場の場合はアタリがあるタナを幅広く探りましょう。

3.タナに仕掛けがついたら竿をしゃくってコマセを撒き、アジを足止めしつつ、サビキ針に食いつかせます。いかにコマセの煙幕に仕掛けを同調させるかが重要です。

4.反応が悪い場合はアジは落ちてくるものにも反応がいいので、竿を上げて落とすといった誘いも入れていきましょう。

5.アジが食いついたらゆっくりと巻き上げてきます。反応次第では、そのまま追い食いを待つのもいいでしょう。

おすすめの市販仕掛け

・ダイワ/快適職人サビキ ソフトアミエビ ピンク
アミエビのコマセを使う場合に定番となるピンクスキンのサビキ仕掛けです。この仕掛けを基準に、シラスのようなごく小さい小魚をメインに食べているときは魚皮系、マズメ時にはケイムラ加工のサビキなどに反応がいいこともあるので幅広く種類を揃えておくといいでしょう。

・ハヤブサ/小アジ専科 リアルアミエビ
アミエビをリアルに再現した仕掛けで、こちらもアミエビのコマセを使う際に効果的なサビキです。小アジ用なら2~4号、中型なら針が5~6号、良型なら7~8号程度を基準に針の号数もいくつか揃えておきましょう。

ウキサビキ(飛ばしサビキ)

ウキサビキはその名の通りウキを付けたサビキ仕掛けです。遠投が効くので沖合のアジにアプローチすることが可能です。

この釣りではアジの回遊するタナに仕掛けとコマセを入れることが重要です。ウキ下は基本的にはアジが回遊しやすい中層よりも下の底2~4m程度に設定するといいですが、水温やアジのサイズによってもタナは変わってくるので、アタリのあるウキ下を探しながら釣りをしましょう。

ウキサビキのタックル

長さのあるサビキ仕掛けを投げる必要があるので4m以上ある磯竿2~3号が向きます。リールは3000番程度のスピニングリールにナイロンライン3号かPE1号などを巻きましょう。

ウキサビキの釣り方

1.カゴにコマセを詰めてポイントに投げます。

2.仕掛けがタナに付いたら竿をあおってコマセを撒きます。

3.仕掛けは広く流さず、決めたポイントにこまめにコマセを詰め直して打ち返し、アタリが出るようになるまでコマセを効かせていきます。

4.アタリがない場合は、タナが合っていない場合があります。ウキ下も調整しましょう。

5.アタリがありウキが沈み込んだら、軽く竿を煽ってアワセ、ゆっくりと巻いてきます。

おすすめの市販仕掛け

・ささめ針 ウルトラ簡単飛ばしサビキセット
入門に最適なウキと仕掛けが一緒になったセットです。狙うアジのサイズによってS・M・Lを選択しましょう。

・ハヤブサ/飛ばしサビキ レッド&フラッシュ
仕掛けは投げた時に切れるのを防ぐため、幹糸の太いウキサビキ用の仕掛けが最適。サビキの種類は複数種類揃えておくといいですが、こちらの仕掛けは2色スキンの仕掛けで蓄光加工もされており幅広く対応できます。

ぶっこみサビキ

基本的な仕掛けはサビキ釣りと変わりませんが、サビキ仕掛けの上にロケットカゴとフロート玉を付けます。フロート玉を付ける事によって仕掛けが海中で垂直になるのが特徴です。

タナは底付近しか狙えませんが、非常に遠投が効く仕掛けのため、沖合の深場にいることの多い大アジを狙いたい時に効果的な仕掛けです。ただ底にオモリが着くので、岩礁帯などでは根掛かりも多くなり向かない仕掛けです。

堤防アジ釣りの仕掛け6種を解説 大型狙いに向いている釣り方とは?ぶっ込みサビキ仕掛け図(提供:TSURINEWS編集部)

ぶっこみサビキのタックル

遠投が必要なので、投げ竿や3号以上ある磯竿が最適です。リールは4000番程度のスピニングリールにPE1号。本格的に遠投するなら投げ釣り用スピニングリールに、道糸の先にテーパーラインを付けたタックルが最適です。

ぶっこみサビキの釣り方

1.まずは仕掛けを投入するポイントを決めます。狙うポイントは大アジの回遊ルートとなる沖にあるブレイクラインや、沈み根などが有望です。ポイントに当たりがつかない場合は、オモリが底に当たるように巻いてきて、底に変化があるポイントを探ってみるのもいいでしょう。

2.ポイントが決まったら、カゴにコマセを詰めて投げ込みます。釣り始めはカゴの窓を広く開けてコマセをしっかりと撒き、こまめに同じポイントに打ち込んで場を作ることを意識します。

3.コマセが効いてきたらカゴの窓を少しずつコマセが放出されるように調整して投入するようします。道糸を張りながらアタリを待ちましょう。

4.竿先や道糸に反応があったら、軽く竿を煽ってアワセ、ゆっくりと巻いてきます。

おすすめの市販仕掛け

・ささめ針/ブッコミデカアジセット
各メーカーからぶっこみサビキ用のセットが市販されていますが、基本的に沖の深場には良型が集まるので、針は8号ぐらいあってもいいです。

40cmクラスが狙えるポイントなら10号の針もラインナップされている「ブッコミデカアジセット」がおすすめ。オモリも竿に合わせてより遠投が利くように重さを選びましょう。

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